こんにちは。
Motivation Makerパートナーの岩田拓真です。
先日、熱海にMMのパートナー、サポーターで一泊二日の合宿に行ってきました。その内容をちょっと紹介したいと思います。
MM的合宿 ポイント①
景色の素晴らしい自然
これ、非常に大事ですね。
開始しょっぱなから明らかにパートナー全員の顔が違いました。皆すがすがしい顔してました。そして、にやにやしてました。笑
素敵な景色の見える部屋でのブレインストーミングは、間違いなく普段よりスピード感レベル感ともに高く、楽しい雰囲気で出来ました。
MM的合宿 ポイント②
おいしい料理
これも大事ですね。しらす丼は最高でした!
人間は食べたもので出来ている。とよく言いますが、フィジカル面だけでなくメンタル面でも非常に食べるものだは大事だと思っています。
おいしいものを餌に密な議論。終わったら、おいしいものとおいしいお酒で癒される。
単純ですが、これがモチベーションに非常に効きます。
ピンと糸が張った状態と、緩んだ状態を意図的に繰り返すことで、いいアイデア、議論が行える素地が出来ると思います。こういった環境づくりにMMは結構気を使っています。
MM的合宿 ポイント③
何のための合宿か
そして、合宿の目的をちゃんと設定することも非常に大事です。
今回のテーマは「MMのこれまでとこれから」。これまでの最初の1年を全員で振り返り、今後の中長期的なMMを議論するための合宿ということです。
そして、事前に、考えてきてほしいこと、を皆にお題で投げておいて、その上で合宿を行っているんですね。これは個人の累積思考時間がアウトプットに非常に影響を与えると考えているからです。
結局は、皆で議論してるとポンっといい解が生まれたりするものではあるんですが、
そのためには「今話し合うべきことにちゃんと頭使えているか」と「一人でうんうん唸って事前に考えてきてるか」という前段階が非常に大事、ここ間違っちゃうと折角のミーティングが台無しになってしまいます。
たかがミーティング、たかが合宿とはいえ、「何のためだっけ」という方向性はちゃんとセットして皆の頭をフル活用しないといけません。そのほうが絶対面白い議論が出来ます。
「MM合宿のしおり」というものがここで大活躍しました!詳細は、企業秘密です(笑)
MM的合宿 ポイント④
発散、収束、遊び
そして、やはり発散と収束、遊びを意識した、全体設計も大事です。
これは合宿に限らずですが、MMのミーティングは毎回ワークショップのようです。
なんかミーティングと言えば、真剣な顔つきで椅子に座って議論するというイメージを持っていたりしないでしょうか?
ミーティングって、会社だとつまんないものになっていませんか?
まずは、皆が「よし、今日はミーティングだ!」という気持ちで来ているか来ていないかで、もう勝負は決まっています。
MMでは、
・ミーティングなのにまずアイスブレークやったりします
・ポストイットを多用してどんどんアイデアを紙に書きます
・自分の意見の発表方法は自由、白い紙に絵で表現したり、たまには劇(スキット)も
・よく一面がホワイトボードの部屋でミーティングします
・お菓子がふんだんに置いてあります
・変な格好した人がいたりします(場をなごますために・・・)
・音楽流したりもしてオッケーです
・・・という、結構「えっ」と思われることを普通にやっています。
ただふざけているわけではなく、人間の身体・頭の動きを考えた上で、真剣にこういうミーティングのほうが意義があるんじゃないかと思ってやっています。
と、偉そうに説明しましたが、合宿担当の私の時間感覚が甘く、合宿では色々積み残しの内容が出来てしまったので、今日フォローアップミーティングをします。これが今年最後のミーティング。
ファシリテーターは、横田幸信さんにスイッチして、合宿で話し合ったMMの今後の方向性をベースに「プラン2011」に落とし込む予定です。
この合宿・ミーティングで話し合った結果をもとに、今後のMMについてHP・ブログで発表させて頂きますので、乞うご期待!!!
それでは、皆さんよいお年を。
2010年12月24日金曜日
マイクロソフト社主催のグローバル・ビジネスプラン・コンテスト Imagine cup エントリー始まる!
こんにちは。Motivation Makerサポーター 砂子田です。
10月にマイクロソフトにてImagine cupに向けたトレーニングとして「人間中心ビジネスアイディアの作り方」を開催しました。
持てる実力を十二分に発揮して、戦って下さい。
Motivation Makerメンバー一同、影ながら心から応援しています。
行き詰ったら、いつでも相談して下さいね。
10月にマイクロソフトにてImagine cupに向けたトレーニングとして「人間中心ビジネスアイディアの作り方」を開催しました。
Imagine Cup とは、マイクロソフトが、テクノロジーを使って今日の世界に変化を起こさせたいという情熱、想像力をもった学生を応援する、全世界を対象とした技術コンテストです。 2003年に第一回が開催された Imagine Cup は、その後、現実世界の問題にに対するソリューションを探究することに焦点を当てた世界規模の大会に成長し、2009 年に開催されたエジプト大会では 170 カ国以上、30 万人以上の学生が参加した過去最大の大会となりました。
Imagine Cup は毎年、世界の若いプログラマーや数学者や技術者、デザイナー、クリエイター、芸術家やそのタマゴ達が、その知能や革新的なアイディア、創造力にをもって、世界に挑戦できる部門を用意し、開催しています。
この分野に興味のある方や、マイクロソフト社製品を使っている方が注目するImagine cup2011の組み込み開発部門とソフトウェアデザイン部門でエントリーが始まりました。
今年のテーマは「想像しよう。地球規模の難題がテクノロジーの力で解決される、そんな未来を」で、テーマに関連した社会的問題を扱ったもので競技が行われます。
2月に日本大会出場をかけた書類審査が行われ、3月に日本大会、7月にはいよいよニューヨークにて世界大会が開催される予定です。今年はマイクロソフト本社のあるニューヨークでの開催ということもあり過去最大規模の大会になるのではないかと予想されます。
10月のワークショップで出会った学生の皆さんは、既にチームが決まっているという人や、まだ決まってないけれどImagine cupに出たい!という意識の高い方たちで私達も多くの刺激を受けました。
この分野に興味のある方や、マイクロソフト社製品を使っている方が注目するImagine cup2011の組み込み開発部門とソフトウェアデザイン部門でエントリーが始まりました。
今年のテーマは「想像しよう。地球規模の難題がテクノロジーの力で解決される、そんな未来を」で、テーマに関連した社会的問題を扱ったもので競技が行われます。
2月に日本大会出場をかけた書類審査が行われ、3月に日本大会、7月にはいよいよニューヨークにて世界大会が開催される予定です。今年はマイクロソフト本社のあるニューヨークでの開催ということもあり過去最大規模の大会になるのではないかと予想されます。
10月のワークショップで出会った学生の皆さんは、既にチームが決まっているという人や、まだ決まってないけれどImagine cupに出たい!という意識の高い方たちで私達も多くの刺激を受けました。
きっと今まさにイノベーティブなアイディアを練っているのだと思います!
持てる実力を十二分に発揮して、戦って下さい。
Motivation Makerメンバー一同、影ながら心から応援しています。
行き詰ったら、いつでも相談して下さいね。
2010年12月15日水曜日
「インドネシアにピン・トゥ・ク・マナ・サジャ!(どこでもドア!)」
こんにちは。
Motivation Maker サポーター 砂子田です。
冬の寒さの中にぽっかり晴れた12月12日、世界人と出会うワークショップ「インドネシアにピン・トゥ・ク・マナ・サジャ!(どこでもドア!)」を子供さん6人、親御さん4人で開催しました。
今回の講師は、インドネシアからの留学生のロディアン・ギブランさんです。ギブランさんはインドネシアで生まれ、幼少期の1年間アメリカで生活、現在は千葉大学工学部で手術を支援するロボットの勉強をしているユーモアたっぷりな方です。
[知ってほしかったこと]
今回のワークショップのテーマは「自分を知る、他人を知る方法を学び、体験する」でした。
同じ国でもそれぞれ個性を持った人がいて、国が違えば文化も違う、もちろん意見や考えも違う、そういう当たり前のことを自分の中で理解してもらうきっかけになったらなというメッセージが込められています。
[ワークショップの様子] *まずはじめに「自分を知る」ために、自己紹介を行いました。
自分は何に興味があるのか、何を考えているのかを円グラフで描き、それを人に説明します。
ここで、早くも個性が現れました。円グラフを3当分ほどに区切ってざっくりと話す人もいれば、数え切れないくらい細かく区切って説明しようとする人もいる。少ない人数だけれども、やっぱり恥ずかしがる人もいれば堂々と話す人もいる。
この自己紹介を通して、「自分と他の人は考えていることが違う」ということと、どちらが「良い、悪い」ではなくそれぞれの個性なのだからそれでいいのだよ、ということを感じることができたと思います。
*続いてギブランさんの幼い頃から現在までのお話。色々なお話がありましたが、そのひとつを紹介します。
*お菓子で食文化体験
大久保にある東南アジアの輸入食品店で購入してきました、数々のお菓子と飲み物。
断食明けにお祝いで食べられるというパイナップルのジャム入りクッキーは、年に一度だけ食べられ、他のお菓子よりも高いことから特別なときのための、最もポピュラーなお菓子だそうです。
「断食って何?」「どうして断食をするの?」「どのくらいするの?」「私なら耐えられないよ。」」「お祈りはするの?」「毎日夜明け前に起きるの?寝坊は?」と、お菓子一つから子供たちの疑問もどんどん出てくるようになり、異文化に興味を持つことができました。ギブランさんは一つ一つの質問に丁寧に答えてくれました。
*伝統的な楽器の演奏で五感で感じよう
インドネシアで古くから伝わる楽器アンクルンの演奏体験です。アンクルンとは2,3本の竹筒を、細い枠組みに吊り下げ、枠を小刻みに揺らすことで音を奏でる楽器で左手で竹筒を支え、右手で振動を与える楽器です。ひとつの楽器で一つの音程のみを発するため、大人数で演奏されます。
ギブランさん指導のもと、音出しから、音階と練習し、最後にはきらきら星とドレミの歌を参加者の皆さんとMotivation Makerメンバーの15人ほどで演奏することができました。
練習は1時間と短い時間でしたが予想以上に腕の疲労は大きく次の日筋肉痛になった方もいらっしゃったかもしれませんが、初めて触れる感覚、耳に届く音から何か感じてもらえていたらなと思います。
[終わりに]
ギブランさんから、未来の大人たちへ、3つのメッセージを頂きました。
家族を大切に
色々なことに挑戦して
夢を持とう
ギブランさん、ワークショップではありがとうございました。また、告知に協力して下さった皆様、参加者の皆さん本当にありがとうございました。
以下、は当日の様子を新聞に整理したものです。
今回の作成チームは、等々力さんと岩田さんでした!
1枚目
Motivation Maker サポーター 砂子田です。
冬の寒さの中にぽっかり晴れた12月12日、世界人と出会うワークショップ「インドネシアにピン・トゥ・ク・マナ・サジャ!(どこでもドア!)」を子供さん6人、親御さん4人で開催しました。
今回の講師は、インドネシアからの留学生のロディアン・ギブランさんです。ギブランさんはインドネシアで生まれ、幼少期の1年間アメリカで生活、現在は千葉大学工学部で手術を支援するロボットの勉強をしているユーモアたっぷりな方です。
[知ってほしかったこと]
今回のワークショップのテーマは「自分を知る、他人を知る方法を学び、体験する」でした。
同じ国でもそれぞれ個性を持った人がいて、国が違えば文化も違う、もちろん意見や考えも違う、そういう当たり前のことを自分の中で理解してもらうきっかけになったらなというメッセージが込められています。
[ワークショップの様子] *まずはじめに「自分を知る」ために、自己紹介を行いました。
自分は何に興味があるのか、何を考えているのかを円グラフで描き、それを人に説明します。
ここで、早くも個性が現れました。円グラフを3当分ほどに区切ってざっくりと話す人もいれば、数え切れないくらい細かく区切って説明しようとする人もいる。少ない人数だけれども、やっぱり恥ずかしがる人もいれば堂々と話す人もいる。
この自己紹介を通して、「自分と他の人は考えていることが違う」ということと、どちらが「良い、悪い」ではなくそれぞれの個性なのだからそれでいいのだよ、ということを感じることができたと思います。
*続いてギブランさんの幼い頃から現在までのお話。色々なお話がありましたが、そのひとつを紹介します。
インドネシアではサッカーは素足でやるそうですが、私達が驚いたのは靴がないから素足でやっているのではない、ということです。日本ではサッカーをするとき、足を守るために靴を履きますね。しかし、インドネシアの人は靴やスリッパでサッカーをしたら靴が悪くなってしまうからサッカー場までは靴を履いていき、スポーツは素足でするのだそうです。足を守るか、靴を守るか…考え方や生活環境の違いに興味を持つきっかけになりますね。
*お菓子で食文化体験
大久保にある東南アジアの輸入食品店で購入してきました、数々のお菓子と飲み物。
断食明けにお祝いで食べられるというパイナップルのジャム入りクッキーは、年に一度だけ食べられ、他のお菓子よりも高いことから特別なときのための、最もポピュラーなお菓子だそうです。
「断食って何?」「どうして断食をするの?」「どのくらいするの?」「私なら耐えられないよ。」」「お祈りはするの?」「毎日夜明け前に起きるの?寝坊は?」と、お菓子一つから子供たちの疑問もどんどん出てくるようになり、異文化に興味を持つことができました。ギブランさんは一つ一つの質問に丁寧に答えてくれました。
*伝統的な楽器の演奏で五感で感じよう
インドネシアで古くから伝わる楽器アンクルンの演奏体験です。アンクルンとは2,3本の竹筒を、細い枠組みに吊り下げ、枠を小刻みに揺らすことで音を奏でる楽器で左手で竹筒を支え、右手で振動を与える楽器です。ひとつの楽器で一つの音程のみを発するため、大人数で演奏されます。
ギブランさん指導のもと、音出しから、音階と練習し、最後にはきらきら星とドレミの歌を参加者の皆さんとMotivation Makerメンバーの15人ほどで演奏することができました。
練習は1時間と短い時間でしたが予想以上に腕の疲労は大きく次の日筋肉痛になった方もいらっしゃったかもしれませんが、初めて触れる感覚、耳に届く音から何か感じてもらえていたらなと思います。
下のシートは、帰りに配布された、「宿題」・・・ではなくて、「お土産」です。笑
「水をきれいにする機械を書いてみよう」
「自分が興味があることって何だろう?」
「自分の夢は何?」
皆さん、書いてみましたか?
照れくさかったら書かなくて想像するだけでもいい、少し考えてみて下さいね。
[終わりに]
ギブランさんから、未来の大人たちへ、3つのメッセージを頂きました。
家族を大切に
色々なことに挑戦して
夢を持とう
ギブランさん、ワークショップではありがとうございました。また、告知に協力して下さった皆様、参加者の皆さん本当にありがとうございました。
以下、は当日の様子を新聞に整理したものです。
今回の作成チームは、等々力さんと岩田さんでした!
1枚目
2枚目
2010年12月8日水曜日
モチベーション上げる方法伝授します!
こんにちは、Motivation Maker (MM)パートナーの横田幸信です。
今回のブログでは、「モチベーション上げる方法」について、書いてみようと思います。
MMでは、「未来のおとなに、モチベーションを。」の通り、モチベーションを上げるためのワークショップを小中学生向けに提供しています。
そもそも、「モチベーション」とは?
日本語でいうと、「動機」や「やる気」と訳されることが多いです。
今回は、私たちMMが子ども向けのモチベーション・ワークショップを企画する際の設計コンセプトについて、「秘密」をご紹介します!!!
このコンセプトは、私たちがインタビューや書籍調査、他教育プログラム調査を経て、整理したものです。
この方法論は、子どもだけではく、大人にも参考になるところも多いものと考えています。
まず、モチベーションが高い状態を理想とするならば、その変遷を「①打ち上げ」と「②持続」の二パターンで考える必要があります。
モチベーションを上げる方法を考える時には、子どもの視野を、「広く」(θを大きくする)や「遠く」(rを長くする)することを考えてみるとよいようです。
「広く」(θを大きくする)とは、一言でいうと、「日常とは異なる体験や思考」です。
「遠く」(rを長くする)とは、一言でいうと、「日常の延長上にある過去や未来をみる/考える体験」です。
①打ち上げに効果があるのは、θとrを共に大きくすることのようです。
②持続期に効果があるのは、θやrを個別に行っている場合が多いようです。
MMの子ども向け教育サービスは、上記のようなコンセプトに基づいて、設計されています。
具体的には、ワークショップにおいてrとθが共に大きな体験をしてもらいます。
またその様子を「リアルタイムドキュメンテーション」と呼ばれる、記録用の新聞や、モノをつくったりして、何らかの「おみやげ」を残すことで、その体験を後日容易に思い出せるようにしています。また、何らかの未来へ向けた目標設定をしてもらうこともあります。
それがrを大きくすることです。
また、親御さんとワークショップに参加してもらうことで、家庭での話のネタを残してもらいます。家庭での話に限らず、もちろん友人知人との話のネタになることも期待しています。そのために、写真を多用した「リアルタイムドキュメンテーション」を残して側面もあります。
それが、θを大きくすることです。
以上、大人の方にも、参考になるところもあったでしょうか??
皆さんのモチベーション高める方法も是非、ご共有下さい!!!
今回のブログでは、「モチベーション上げる方法」について、書いてみようと思います。
MMでは、「未来のおとなに、モチベーションを。」の通り、モチベーションを上げるためのワークショップを小中学生向けに提供しています。
そもそも、「モチベーション」とは?
日本語でいうと、「動機」や「やる気」と訳されることが多いです。
特に、MMでは、短期的なものではなく、およそ3年以上その精神的に充実した状態を維持出来るようなモチベーションを付与することを目指しています。
今回は、私たちMMが子ども向けのモチベーション・ワークショップを企画する際の設計コンセプトについて、「秘密」をご紹介します!!!
このコンセプトは、私たちがインタビューや書籍調査、他教育プログラム調査を経て、整理したものです。
この方法論は、子どもだけではく、大人にも参考になるところも多いものと考えています。
まず、モチベーションが高い状態を理想とするならば、その変遷を「①打ち上げ」と「②持続」の二パターンで考える必要があります。
私たちの調査分析によると、モチベーションが高くなる際は、上記のように短期的に①打ち上げられる時と、比較的長期間②持続している時の二つの特徴ある期間が存在することが分かりました。
①打ち上げ期とは・・・
例えば、誰か人にあったり、誰かの言葉であったり、映画をみたり、本を読んだりという外的きっかけで、感動したり、衝撃を受けたりしてモチベーションが高まっている状態です
②持続とは・・・
特定の外的な理由ではなく、内的な理由によってモチベーションが継続して高い状態です。例えば、部活動に積極的に取り組んでいる状態、資格や試験勉強に持続的に挑戦している状態などが当てはまります。
MMでは、①打ち上げを行い、②持続に繋げることを志向しています。
一般的に、モチベーションを高い状態に保つ際には、①打ち上げ期のみが着目される場合が多いですが、実は、②持続期をいかにして長くするかというのも大切なことです。
では、次に、それらの①打ち上げと②持続をどうやって実現するかということを紹介します。
まず、以下のように、社会全体と子どもの普段見えている領域を表現してみます。
社会全体の中で、子どもが見えている範囲は「狭く」(=θ方向)、「近く」(=r方向)に限定されていると考えて下さい。
モチベーションを上げる方法を考える時には、子どもの視野を、「広く」(θを大きくする)や「遠く」(rを長くする)することを考えてみるとよいようです。
「広く」(θを大きくする)とは、一言でいうと、「日常とは異なる体験や思考」です。
例えば、「旅行」や「自然とのふれあい」、「美術館/博物館にいく」。自分の中に閉じず、他者と接する。普段接することが少ない友人/知人と接する。何らかの気分転換と言っても良いかもしれません。
「遠く」(rを長くする)とは、一言でいうと、「日常の延長上にある過去や未来をみる/考える体験」です。
例えば、子どもだったら野球少年がプロ野球選手に会う。読書好きな子どもが、作家に会うなどです。頑張った先に何があるのかイメージすることと言えるかもしれません。
また同様に、過去の体験や約束を思い出し、モチベーションを取り戻すということも、このrを長くする思考といえます。
①打ち上げに効果があるのは、θとrを共に大きくすることのようです。
例えば、大人について考えてみると、
最近、普段接することがないようなプロフェッショナル人材を紹介するようなTV番組等が多くありますが、それはこのようにθとrが大きいものです。
②持続期に効果があるのは、θやrを個別に行っている場合が多いようです。
例えば、大人で言うと、
自分一人に閉じず、他者とコミュニケーションをとりつつ目標に向かう。普段会わない友人・知人の近況を食事の席などで聞く(=θ)
自分の専門性の延長にある権威者の講演を聞く。自分の未来/過去について考える(=r)
などでしょうか。
MMの子ども向け教育サービスは、上記のようなコンセプトに基づいて、設計されています。
具体的には、ワークショップにおいてrとθが共に大きな体験をしてもらいます。
またその様子を「リアルタイムドキュメンテーション」と呼ばれる、記録用の新聞や、モノをつくったりして、何らかの「おみやげ」を残すことで、その体験を後日容易に思い出せるようにしています。また、何らかの未来へ向けた目標設定をしてもらうこともあります。
それがrを大きくすることです。
また、親御さんとワークショップに参加してもらうことで、家庭での話のネタを残してもらいます。家庭での話に限らず、もちろん友人知人との話のネタになることも期待しています。そのために、写真を多用した「リアルタイムドキュメンテーション」を残して側面もあります。
それが、θを大きくすることです。
以上、大人の方にも、参考になるところもあったでしょうか??
皆さんのモチベーション高める方法も是非、ご共有下さい!!!
2010年12月6日月曜日
【若干名余席あり】世界人と出会うワークショップ 「インドネシアに、ピン・トゥ・ク・マナ・サジャ!」
こんにちは、MMの横田幸信です。
MM発の次回モチベーション・ワークショップのお知らせです!
12/12(日)@東京大学で、小学校高学年から中学生の皆さんを対象として、開催します!!!
是非是非、お誘い合わせの上、参加お申し込み下さい!お待ちしております。
ーーーーーーーー以下、転送・転載自由ーーーーーーーーー
"Motivation Maker"
〜未来のおとなに、モチベーションを。〜
Motivation Maker(モチベーション・メーカー)は、
東京大学i.school発のNPO組織です。
子供達(未来のおとな)のモチベーションを
向上させるための教育プログラムを提供しています。
短期的に必要とされる知識やテクニックではなく、
長い人生を自律的かつ自立的に生き抜くための
「モチベーション」を大切に育んでもらいたいと考えています。
今回は、12/12(日)に東大で開催する、
子供向けモチベーション・ワークショップのお知らせをお送りします!
【世界人と出会うワークショップ】
「インドネシアに、ピン・トゥ・ク・マナ・サジャ!」
今回は、「インドネシア」で生まれ育った
先生を迎えて、ワークショップを行います!
遊んだり、民族楽器「アンクラン」を演奏したり、
インドネシアのお菓子を食べたり、人生を語ったり、…
日本とまったく異なる世界を生きてきた先生と、
触れ合い、語り、理解しあうことを通して、
世界の広さ、面白さを感じてもらえたら…。
それはきっと、あなたが自分自身の世界や人生を、
見つめ直し理解し直すきっかけにもなるはずです。
新しい世界への「ピン・トゥ・ク・マナ・サジャ」、
(インドネシア語で“どこでもドア”の意味!)
どうぞノックして、開いてみてください!
【講師プロフィール】
講師:ロディアン・ギブランさん
千葉大学 工学部メディカルシステム工学科所属
手術を支援する「ロボット」の開発に取り組んでいる。
【講師メッセージ】
「私はロボットが好きです。
子供のころ、ロボットといえば、「鉄腕アトム」です。
「鉄腕アトム」といえば、日本です。
ロボットを勉強するために日本へ来ました。
日本に来て、高等専門学校ではロボコン部に入部し、部長になり、
NHKの高専ロボコン大会に参加しました。成績は四国地方大会において、
一回戦突破しかなかったが、好きなことができてよかったです。
現在は、千葉大学工学部のメディカルシステム工学科で、
手術を援助するロボットを作っています。
ここもロボットの勉強ができて、良かったです。
【概要】
日時:2010年12月12日(日) 13時~17時
場所:東京大学本郷キャンパス
対象:小学校高学年~中学生(※親御さんも一緒に参加出来るプログラムの予定です)
定員:15名程度
参加費:500円(お菓子代実費)
主催:東京大学i.school発 教育事業 Motivation Maker(モチベーション・メーカー)
申し込み方法:メール又は電話にて、氏名・学年・連絡先を、お知らせ下さい。
①メール申込: info@motivation-maker.org
ウェブサイト:www.motivation-maker.org
【過去子供向けWS紹介】
Motivation Maker 過去のワークショップのご紹介
第1回 @東京 9/23 LEDで、光のプレゼントをつくろう!
http://motivation-maker.blogspot.com/2010/10/led-923.html
第2回 @神戸 10/24 世界で一つのオリジナル灯籠づくり!
http://motivation-maker.blogspot.com/2010/11/2010.html
ーーーーーーーー以上、転送・転載自由ーーーーーーーーー
MM発の次回モチベーション・ワークショップのお知らせです!
12/12(日)@東京大学で、小学校高学年から中学生の皆さんを対象として、開催します!!!
是非是非、お誘い合わせの上、参加お申し込み下さい!お待ちしております。
ーーーーーーーー以下、転送・転載自由ーーーーーーーーー
"Motivation Maker"
〜未来のおとなに、モチベーションを。〜
Motivation Maker(モチベーション・メーカー)は、
東京大学i.school発のNPO組織です。
子供達(未来のおとな)のモチベーションを
向上させるための教育プログラムを提供しています。
短期的に必要とされる知識やテクニックではなく、
長い人生を自律的かつ自立的に生き抜くための
「モチベーション」を大切に育んでもらいたいと考えています。
今回は、12/12(日)に東大で開催する、
子供向けモチベーション・ワークショップのお知らせをお送りします!
【世界人と出会うワークショップ】
「インドネシアに、ピン・トゥ・ク・マナ・サジャ!」
今回は、「インドネシア」で生まれ育った
先生を迎えて、ワークショップを行います!
遊んだり、民族楽器「アンクラン」を演奏したり、
インドネシアのお菓子を食べたり、人生を語ったり、…
日本とまったく異なる世界を生きてきた先生と、
触れ合い、語り、理解しあうことを通して、
世界の広さ、面白さを感じてもらえたら…。
それはきっと、あなたが自分自身の世界や人生を、
見つめ直し理解し直すきっかけにもなるはずです。
新しい世界への「ピン・トゥ・ク・マナ・サジャ」、
(インドネシア語で“どこでもドア”の意味!)
どうぞノックして、開いてみてください!
【講師プロフィール】
講師:ロディアン・ギブランさん
千葉大学 工学部メディカルシステム工学科所属
手術を支援する「ロボット」の開発に取り組んでいる。
【講師メッセージ】
「私はロボットが好きです。
子供のころ、ロボットといえば、「鉄腕アトム」です。
「鉄腕アトム」といえば、日本です。
ロボットを勉強するために日本へ来ました。
日本に来て、高等専門学校ではロボコン部に入部し、部長になり、
NHKの高専ロボコン大会に参加しました。成績は四国地方大会において、
一回戦突破しかなかったが、好きなことができてよかったです。
現在は、千葉大学工学部のメディカルシステム工学科で、
手術を援助するロボットを作っています。
ここもロボットの勉強ができて、良かったです。
【概要】
日時:2010年12月12日(日) 13時~17時
場所:東京大学本郷キャンパス
対象:小学校高学年~中学生(※親御さんも一緒に参加出来るプログラムの予定です)
定員:15名程度
参加費:500円(お菓子代実費)
主催:東京大学i.school発 教育事業 Motivation Maker(モチベーション・メーカー)
申し込み方法:メール又は電話にて、氏名・学年・連絡先を、お知らせ下さい。
①メール申込: info@motivation-maker.org
ウェブサイト:www.motivation-maker.org
【過去子供向けWS紹介】
Motivation Maker 過去のワークショップのご紹介
第1回 @東京 9/23 LEDで、光のプレゼントをつくろう!
http://motivation-maker.blogspot.com/2010/10/led-923.html
第2回 @神戸 10/24 世界で一つのオリジナル灯籠づくり!
http://motivation-maker.blogspot.com/2010/11/2010.html
ーーーーーーーー以上、転送・転載自由ーーーーーーーーー
MM掲載されました!書籍「ゼロからはじめる社会起業」(炭谷俊樹著)
書籍「ゼロからはじめる社会起業」炭谷 俊樹著、日本能率協会マネジメントセンター
・・・に、MMが掲載されました。
Motivation Maker は、社会起業の事例として、たくさん掲載していただいております。同書籍では、「社会起業」というテーマに、起業家の動機付け、問題発見のコツ、仲間の集め方など、MM等の事例を含めて、実践的な方法論を紹介していらっしゃいます。
身近な問題を、主体性を持って解決していくと、社会がもっともっと良くなると思います!!!
遠藤友里恵:「 ラッキーな人生」
初めまして。
Motivation Makerパートナーの遠藤友里恵です。
1987年生まれ現在23歳です。
東京大学工学部4年生で都市工学を専攻しています。そこでは都市計画や都市デザインを学びながら未来の日本/世界の姿を描いていけたらいいなと勉強しています。
私がMotivation Makerに関わることになったのはMM横田幸信さんに誘って頂いたのがきっかけです。
ちょうど1年前、初めてi.schoolに参加し文字通り世界が開けた感覚がしたのを今でも覚えています。
幼少期から今に至るまで、私は本当に運の良い人生を送ってきました。
静岡県の東部で生まれ育ち、大学進学で東京に来る19歳まではいわゆる田舎の大自然の中で生活をしていました。
無口な父と活発な母と5歳年上の真面目な兄に囲まれ一般的に幸せな生活を送っていたと思います。
私の親は、自分たちが経済的理由で大学進学を断念した経験から、子供にはそんな思いをさせたくない、と考えていたそうです。
「勉強だけできても意味はない」と小学生の頃は習い事をいっぱいさせてもらいました。ピアノ、習字、英会話、ミュージカル。
母の子育てコンセプトは「負けず嫌いに育てること」
そうすれば、勝手に努力するようになる。
「勉強しろ」と言われたことはない。
「自分で決めたことは最後までやりなさい」と言われた。
通信教育の進研ゼミの丸つけも自分でやっていた。
実際、私は負けず嫌いに育ったように思う。
5歳上の兄が東京大学に受かり、最初は嫌だった。
進学校ではなく高専に行こうとした。(当時は高専ロボコンに出たかった)
東大も行きたいと思えなかった。
でも東大に行かない=東大に受かってない=兄に負けた
という構図が嫌で東大に行くべきだと考えるようになった。
拒絶からは何も生まないと考え、自分で乗り越えなければと考えていた。
素晴らしい親の元に生まれてラッキー
素晴らしい友人ばかりに出会ってラッキー
素晴らしいチャンスを与えてもらってラッキー
自分の好きなように生きてくれるのが、私たちの幸せだからと言ってくれる父母には感謝してもしきれません。
何事も最後まで、私の気の済むまで挑戦させてくれました。
これからは、経済的理由で進学を断念するような時代ではありません。
少子高齢化が進み、一人一人の未来の大人が日本の宝です。
彼らに対する金銭的援助は拡大していくことでしょう。
だからこそ、それにアクセスするまで、自分のやる気を他人に表現できるようになるまでをサポートしたい。
私の父も母も自分の親に大学に行きたいと言えなかった。そんな思いをして欲しくない。
未来の大人と、明るい未来を描いていきましょう!
Motivation Makerパートナーの遠藤友里恵です。
1987年生まれ現在23歳です。
東京大学工学部4年生で都市工学を専攻しています。そこでは都市計画や都市デザインを学びながら未来の日本/世界の姿を描いていけたらいいなと勉強しています。
私がMotivation Makerに関わることになったのはMM横田幸信さんに誘って頂いたのがきっかけです。
ちょうど1年前、初めてi.schoolに参加し文字通り世界が開けた感覚がしたのを今でも覚えています。
幼少期から今に至るまで、私は本当に運の良い人生を送ってきました。
静岡県の東部で生まれ育ち、大学進学で東京に来る19歳まではいわゆる田舎の大自然の中で生活をしていました。
無口な父と活発な母と5歳年上の真面目な兄に囲まれ一般的に幸せな生活を送っていたと思います。
私の親は、自分たちが経済的理由で大学進学を断念した経験から、子供にはそんな思いをさせたくない、と考えていたそうです。
「勉強だけできても意味はない」と小学生の頃は習い事をいっぱいさせてもらいました。ピアノ、習字、英会話、ミュージカル。
母の子育てコンセプトは「負けず嫌いに育てること」
そうすれば、勝手に努力するようになる。
「勉強しろ」と言われたことはない。
「自分で決めたことは最後までやりなさい」と言われた。
通信教育の進研ゼミの丸つけも自分でやっていた。
実際、私は負けず嫌いに育ったように思う。
5歳上の兄が東京大学に受かり、最初は嫌だった。
進学校ではなく高専に行こうとした。(当時は高専ロボコンに出たかった)
東大も行きたいと思えなかった。
でも東大に行かない=東大に受かってない=兄に負けた
という構図が嫌で東大に行くべきだと考えるようになった。
拒絶からは何も生まないと考え、自分で乗り越えなければと考えていた。
素晴らしい親の元に生まれてラッキー
素晴らしい友人ばかりに出会ってラッキー
素晴らしいチャンスを与えてもらってラッキー
自分の好きなように生きてくれるのが、私たちの幸せだからと言ってくれる父母には感謝してもしきれません。
何事も最後まで、私の気の済むまで挑戦させてくれました。
これからは、経済的理由で進学を断念するような時代ではありません。
少子高齢化が進み、一人一人の未来の大人が日本の宝です。
彼らに対する金銭的援助は拡大していくことでしょう。
だからこそ、それにアクセスするまで、自分のやる気を他人に表現できるようになるまでをサポートしたい。
私の父も母も自分の親に大学に行きたいと言えなかった。そんな思いをして欲しくない。
未来の大人と、明るい未来を描いていきましょう!
学力向上には、知識やテクニックではなく、なぜ「モチベーション」なのか?
こんにちは、MM横田幸信です。
本日は、少しばかりMMの紹介をさせて頂きますね。
まず、一番大きな特徴が、「パートナー制」であるということ!
「一人のリーダー」ではなく、「複数のパートナー」で組織運営がなされています。
モチベーションに特化した、教育機会を提供しています!
教育格差が生じている世帯を、かわいそうとは考えていません。むしろ、「伸びしろ」があると考えています。そして、そこをサポートするのは、知識教育よりもモチベーション教育が有効だと考えています。
本日は、少しばかりMMの紹介をさせて頂きますね。
まず、一番大きな特徴が、「パートナー制」であるということ!
「一人のリーダー」ではなく、「複数のパートナー」で組織運営がなされています。
パートナーは皆得意技をもったプロフェッショナルです。
大手メーカーエンジニア、TVプロデューサー、デザイナー、コピーライター、イノベーション研究者、大学生、大学院生とかとか、第一線の社会人と学生の集まりです。
それぞれの簡単な経歴は、こちら。
詳細は自己紹介は、ブログの右の方の名前をクリックしてみて下さい!
モチベーションに特化した、教育機会を提供しています!
教育格差が生じている世帯を、かわいそうとは考えていません。むしろ、「伸びしろ」があると考えています。そして、そこをサポートするのは、知識教育よりもモチベーション教育が有効だと考えています。
MMは、教育格差の中でも、「意欲の格差」に着目しています。
社会階層(親の社会的地位や収入等で定義されます)の低い環境で育った子どもは、学習意欲、行動、成果を左右する「文化的環境」が低い傾向にあります。
「文化的環境」とは、「家の人はテレビでニュース番組を見る」や「家の人が手作りのお菓子を作ってくれる」、「小さいとき、家の人に絵本を読んでもらった」、「家の人に博物館や美術館に連れて行ってもらったことがある」、「家にはコンピュータがある」といった5つの質問項目への回答を元に、尺度が作成されています。
そして、上記で作成した尺度に基づき、上位と中位、下位に文化的環境で回答者をセグメント分けしているデータです。
そして、ここで問題になるのは、文化的環境が低いと、未来の大人の学習意欲が低いということです。
具体的には、文化的環境が下位の未来の大人たちの半数は、「勉強は将来役立つと思わない」と回答していることは、大変悲しいことです。
だって、学校で一日の大半を過ごす訳ですが、その時間が自分の将来に認識として繋がっていないわけです。
もう一つ大切なことがあります。
それは、親の社会的階層によらず、家庭の文化的環境が高いと、子どもの学力等は高くなるということです。
つまり、影響の伝播は、「社会的階層」⇒「文化的環境」⇒「子どもの学力」となっています。
一般的には、「社会的階層」⇒「子どもの学力」が直結すると考えられがちですが、本質的には、中間に「文化的環境」が入ることを忘れてはいけません。
そして、そこに着目することが、子どもの真の「学力」を考える助けにもなります。
社会的格差の伝搬で理解しておくべき課題構造があります。
それは、格差の伝搬は、水面下にある「文化的環境」と「意欲」を経由していることを理解する必要があり、またそれら二つを繋げているのが、意欲が引き出させる、何らかの「感動体験」であるということです。
子どもの「学力」も実は、そう単純なものではなく、以下のように3つの要素によって、その結果が変わってきます。
ただ「知識を暗記」して、学力がつくとは誰も思いませんよね?
モチベーションに効いているのは、家庭や地域での教育です。先ほどの「文化的環境」がここに該当するわけです。
そして、MMはこの部分の教育機会を、「モチベーション・ワークショップ」として提供しています。
「方法」や「知識」については、他NPO等が主にこの部分に取り組んで下さっているため、先輩方にお任せしたいと考えています。
また、情報通信技術を活用した新しいスタイルの教育方法(授業のweb配信、教材の公開、電子教科書配布、webでの通信教育等)の進展により、「方法」や「知識」については、中期的に自然に解決される方向にいくとも考えています。
そのような技術の進展でもカバーしきれないのが、直接的な人の力が絶対必要な教育箇所である、「モチベーション」になる訳です。
以下、茂木健一郎さんのブログでも、同じ意味の文章が掲載されておりましたので、紹介させて頂きます。
以下が、MMがモチベーション・ワークショップ設計時に常に意識しているステップです。全てのワークショップは、モチベーション発現(=動機付け)を目的として実施されています。
・・・と、MMの問題意識を構造的に説明してきましたが、最後に、少しばかり、「想い」も書かせて頂きます。
MMは、モチベーションに特化した教育プログラムを提供しており、一般的な学習支援は行っていません。
そして、MMの活動を紹介していて、ほんとうに頻繁に聞かれる質問があります。
「なぜ、MMは勉強を教えないの?東京大学発なのに?」
その理由は、上記で説明した問題構造と課題意識が前提にあるのは、説明した通りです。
・・・
そして、さらに、パートナーが持っている以下のような想いからです。
未来のおとな(=子ども)の向かいたい先がどこであれ、自力で泳ぐ意思を持って欲しい
自分で決めた「向かいたい先」に向かって泳いで欲しい
やはり、つべこべ言わず、そういう人があふれる社会にしたいのです。子どもも今の大人も。
誰かから言われた目標を達成するためだけに勉強をしたり、目先のテストでいい点をとるためだけに、よい天気でぽかぽかした休日の昼間に机に向かって欲しくないのです。
なんだか、それだと人生がもったいない気がしませんか??
極論ですが、「向かいたい先」は子ども毎にどこでもよいと考えています。彼らが真に向かいたいと自分で考えたのであれば。
未来の「おとな」なのだから、彼らの意思と想いを尊重したい。「向かいたい先」を決めるのは彼らであるし、それを彼らが考えうる動機付けと、適切な解を見いだすための必要な情報へのアプローチ方法と検討作業を側でナビゲートするのが、私たち今の大人が最大限出来ることだと考えています。
まずは、その動機付けとナビゲーションをすることが私たちの役割と責任だと考えています。そこには、責任感を持ってコミットしていきます。
2010年12月5日日曜日
Motivation Maker、Learning For All、ETIC.リサーチチームの合同ワークショップ.
こんにちは、MMの横田幸信です。
12/28(日)、秋晴れの日に、東京大学本郷キャンパスにて、教育格差の是正に取り組む組織が集まり、課題理解のためのワークショップを行いました。
教育格差に着目している組織は、Motivation Makerのみならず、日本にもいくつか存在します。
各組織で、解決策やビジネスモデルなどを議論する前に、そもそも現在存在する社会問題自体を、社会システムや経済構造、市場環境、教育環境など、一般的に共有している環境情報を正しく認識して、構造的に問題を理解し設定してはどうかと思うようになりました。
それが、今回のワークショップを開催するようになった背景です。
「問題構造の共通認識を持とう!!!」
東大安田講堂前の銀杏並木が、本当にきれいな週末でした。
【参加者】
Lerning For All、ETIC.リサーチプロジェトチーム、Motivation Maker(幹事役)
合計15名程度
【ゴール】
①各取組みの事業ドメイン・内容の相互理解
②「教育格差問題」に関する、事実情報及び分析・検討に基づく問題構造及び解決策仮説の認識共有
【背景】
社会問題解決を事業遂行の第一目的に置く場合、10/30(土)ETIC.リサーチプロジェクト発表会にて川北秀人氏がプレゼンした通り、『事業内容をデザインする前に、どのように社会を変えるかをデザインする』ことが重要である。
現在、「教育格差の是正」に関連した活動を行っている組織やPJTが複数存在する。「解決策」としての事業内容については個々の組織やPJTにおいて設計と遂行がなされているが、その前提となる「問題構造」については、共通したものが事実に近い仮説として本質的に存在するはずである。
ETIC.においてLFA及びリサーチチームが実施した当該社会問題周辺に関する、公開情報/インタビュー情報等のファクト情報が発表された。また、当該問題について、東京大学i.schoolのワークショップを通じて、東京大学知の構造化センターが持つ知見を活用した、分析と検討が行われている。
それらファクト情報及び分析・検討結果の共有と議論を通じて、各組織の志向性や強みを考慮した事業設計が可能となり、当該社会問題の根本的な解決に向けた効率的な社会全体の動きをデザインすることを希求する。
【アジェンダ】
・本日のゴールイメージと内容の確認(10min程度)
・MM活動内容紹介(20min程度)
・LFAさん活動内容紹介(20min程度)
・ETIC.さんリサーチ結果共有(20min程度)
・リサーチ結果を基にして、ワークショップ (110min程度)
-i.schoolやMMが得意とする「デザイン思考」ワークショップ
まずは、それぞれの組織から、活動内容紹介をしてもらいました。
そして、MMプロデュースのワークショップ開始!
ワークショップ設計とファシリテーターはMM山田聰さん。
まずは、チーム分け。「文系」と「理系」、「体育会系」で分かれます。
自己認識で自分がどこに属するか聞いてみると、「体育会系」が最も多かったです!笑
さらに、各所属組織をバランスよくバラバラにして、「グー」、「チョキ」、「パー」に分かれました。下の写真は、LFA松田悠介さんやMM岩田拓真さんやMM遠藤友里恵さんが所属した、「パー」チーム。ちなみに、自己認識は、松田さん体育会系、岩田さん理系、そして遠藤さん体育会系でした。LFAさんは全体的に体育会系が多かったような。笑
ETIC.リサーチチームが収集した統計データやインタビュー結果を事実として捉え、それを構造的に表現して、今後各組織が「課題設定」を適切に出来ているか、再確認する際の助けとする試みでした。
そして、最後は、名刺の裏に教育格差にまつわる問題を構造的に整理して、プレゼン!!!
ちなみに、私(MM横田幸信)やMM風間正利さん、MM天野彬さんのチームの発表は下の写真の絵を使いました。ファシリテーターの山田さんからは、「名刺の裏にまとめて下さいね!」との指令が出ていたにも関わらず。苦笑
各チームプレゼンの後には、ファシリテーター山田さんから、本日のワークショップのコンセプトやその内容について解説も頂きました!山田さんありがとうございました!!
本日は、事実に基づき問題構造を考えてみました。
この試みで大切なこと、自分達に対して、投げかけたかった質問は、以下のことです。
「現在の取組み(=解決策)が、本当に当該社会問題を解くツボをついているのか???」
おそらくは、その問いに対して、自信をもって「はい!!!!!」と言えるようになって初めて、社会に対して価値を適切に提供出来ますし、組織としてのモチベーションも継続していくのでしょう。
LFAとETIC.リサーチームの皆さん、ご参加いただきありがとうございました!!
MMは、これまでも、これからも、問題と解決策の繋がりを常に考え、皆さんと協力してこの問題に挑み続けたいと思います!
12/28(日)、秋晴れの日に、東京大学本郷キャンパスにて、教育格差の是正に取り組む組織が集まり、課題理解のためのワークショップを行いました。
特定の事業を営む時に、「経済的価値」と「社会的価値」のどちらに重きをおいて事業遂行するかというのは、それぞれの組織や経営者によって異なっていて当然です。MMの場合は、社会的問題を解くことを目的として存在している組織であり、当然「社会的価値」に重きを置いています。加えて、その社会的価値を持続的に創出すべく、経済的価値も出していくことも大切です。
社会的価値の創出を第一に置く組織の場合は、より効果的にその価値創出を実現すべく、時に同様の社会的問題に挑む他組織との協業も有効と考えています。経済的価値を第一とする場合は、まずそのようなことはしないでしょうが。
教育格差に着目している組織は、Motivation Makerのみならず、日本にもいくつか存在します。
各組織で、解決策やビジネスモデルなどを議論する前に、そもそも現在存在する社会問題自体を、社会システムや経済構造、市場環境、教育環境など、一般的に共有している環境情報を正しく認識して、構造的に問題を理解し設定してはどうかと思うようになりました。
それが、今回のワークショップを開催するようになった背景です。
「問題構造の共通認識を持とう!!!」
東大安田講堂前の銀杏並木が、本当にきれいな週末でした。
【参加者】
Lerning For All、ETIC.リサーチプロジェトチーム、Motivation Maker(幹事役)
合計15名程度
【ゴール】
①各取組みの事業ドメイン・内容の相互理解
②「教育格差問題」に関する、事実情報及び分析・検討に基づく問題構造及び解決策仮説の認識共有
【背景】
社会問題解決を事業遂行の第一目的に置く場合、10/30(土)ETIC.リサーチプロジェクト発表会にて川北秀人氏がプレゼンした通り、『事業内容をデザインする前に、どのように社会を変えるかをデザインする』ことが重要である。
現在、「教育格差の是正」に関連した活動を行っている組織やPJTが複数存在する。「解決策」としての事業内容については個々の組織やPJTにおいて設計と遂行がなされているが、その前提となる「問題構造」については、共通したものが事実に近い仮説として本質的に存在するはずである。
ETIC.においてLFA及びリサーチチームが実施した当該社会問題周辺に関する、公開情報/インタビュー情報等のファクト情報が発表された。また、当該問題について、東京大学i.schoolのワークショップを通じて、東京大学知の構造化センターが持つ知見を活用した、分析と検討が行われている。
それらファクト情報及び分析・検討結果の共有と議論を通じて、各組織の志向性や強みを考慮した事業設計が可能となり、当該社会問題の根本的な解決に向けた効率的な社会全体の動きをデザインすることを希求する。
【アジェンダ】
・本日のゴールイメージと内容の確認(10min程度)
・MM活動内容紹介(20min程度)
・LFAさん活動内容紹介(20min程度)
・ETIC.さんリサーチ結果共有(20min程度)
・リサーチ結果を基にして、ワークショップ (110min程度)
-i.schoolやMMが得意とする「デザイン思考」ワークショップ
まずは、それぞれの組織から、活動内容紹介をしてもらいました。
そして、MMプロデュースのワークショップ開始!
ワークショップ設計とファシリテーターはMM山田聰さん。
まずは、チーム分け。「文系」と「理系」、「体育会系」で分かれます。
自己認識で自分がどこに属するか聞いてみると、「体育会系」が最も多かったです!笑
さらに、各所属組織をバランスよくバラバラにして、「グー」、「チョキ」、「パー」に分かれました。下の写真は、LFA松田悠介さんやMM岩田拓真さんやMM遠藤友里恵さんが所属した、「パー」チーム。ちなみに、自己認識は、松田さん体育会系、岩田さん理系、そして遠藤さん体育会系でした。LFAさんは全体的に体育会系が多かったような。笑
今回のワークショップは、東京大学i.schoolが提唱する、以下のフレームで「理解」に焦点が当てられました。
ETIC.リサーチチームが収集した統計データやインタビュー結果を事実として捉え、それを構造的に表現して、今後各組織が「課題設定」を適切に出来ているか、再確認する際の助けとする試みでした。
そして、最後は、名刺の裏に教育格差にまつわる問題を構造的に整理して、プレゼン!!!
ちなみに、私(MM横田幸信)やMM風間正利さん、MM天野彬さんのチームの発表は下の写真の絵を使いました。ファシリテーターの山田さんからは、「名刺の裏にまとめて下さいね!」との指令が出ていたにも関わらず。苦笑
各チームプレゼンの後には、ファシリテーター山田さんから、本日のワークショップのコンセプトやその内容について解説も頂きました!山田さんありがとうございました!!
本日は、事実に基づき問題構造を考えてみました。
この試みで大切なこと、自分達に対して、投げかけたかった質問は、以下のことです。
「現在の取組み(=解決策)が、本当に当該社会問題を解くツボをついているのか???」
おそらくは、その問いに対して、自信をもって「はい!!!!!」と言えるようになって初めて、社会に対して価値を適切に提供出来ますし、組織としてのモチベーションも継続していくのでしょう。
LFAとETIC.リサーチームの皆さん、ご参加いただきありがとうございました!!
MMは、これまでも、これからも、問題と解決策の繋がりを常に考え、皆さんと協力してこの問題に挑み続けたいと思います!
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