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2010年5月3日月曜日

風間正利:「自分の軸は小学校」

「3分間小学生のときの自分を語って下さい。さあどうぞ!」

こういって3分間小学生時代を語ってもらいます。聞いている人からの質問は一切無しです。3分間小学生時代を徹底的にこれでもかというほど思い出して,語ってもらいます。皆さんも近くにいる人を捕まえてやってみて下さい。

するとどうでしょう。

「今と変わってないじゃん」
「小学生時代からそんな性格だったの・・・」

こんな言葉が飛び交うでしょう。
ちなみに自分は,こう言われました。

「コツコツ努力をする性格は変わらないね」
「色んなことに小さい頃から興味があったんだね」


自己紹介が遅れましたが,パートナーの風間正利です。
現在,大学院の修士課程2年で農業の活性化について研究をしています。出身は山梨県笛吹市,今や有名となったレミオロメンのメンバーと同じ小中学校に通っていた,1986年生まれの23歳です。

そこで,僕が3分間で話した内容を紹介しながら,小学生時代の自分について話したいと思います。それでは,僕が話した合気道の話,家族の話をしていきたいと思います。

◇◇◇◇◇◇合気道の話◇◇◇◇◇◇

僕は小学生時代の6年間合気道に通っていました。合気道を始めたきっかけはゲームのしすぎで親に連れて行かれたというどうしようもない理由ですが,次第にのめり込んでいきました。

「初段になって,弐段になれれば格好良いなぁ」

稽古をするにつれ,そんなことを子どもながらに思うようになりました。初段の先輩のきびきびとした動作や稽古でみんなをまとめるリーダーシップにあこがれました。そして,弐段は当時はまだ誰も取っていなかったので,弐段になったらもっと自分は凄くなれるという気持ちが湧いてきました。今思うとそれがモチベーションとなり6年間合気道を続けられたのだと思います。

道場は月曜日以外はいつでも稽古に行って良かったので,コンスタントに週3,4日は通いました。その甲斐もあって5年生の初めに初段になることができました。しかし,ここからが大変です。なかなか弐段の試験を受けさせてもらえないのです。

「本当に弐段になれるのか?」

といった思いも頭をよぎり始めてきました。しかし,焦っても解決はしません。しっかりと稽古をして上達するしか道はありません。

「そうだ,もっと稽古に行こう」

そう思って,稽古の日数を増やしました。その年は年間238日合気道に通ったことは今でも覚えています。そして,初段獲得から1年半経った6年生の終わりについに弐段を頂くことができました。先輩が弐段を獲得したので,全国初というわけではなかったのですが,おそらく全国で4番目です。努力の積み重ねで新しい道が拓けることを体感できた出来事でした。

現在は50歳までの日数のカウントダウンを毎朝手帳に書き込み,そのときまでに達成したいことを書いた紙を手帳に入れています。残りは「9698日」といった途方もない日数です。知り合いにもなんでそんな先のことまでを考えるのか,目標が大きすぎないかということを突っ込まれます。

「コツコツと努力すれば絶対できるんだ!!」

こういつも答えていますが,それは合気道の経験が軸にあるからだと実感しています。


◇◇◇◇◇◇家族の話◇◇◇◇◇◇


実家は山梨の葡萄農家で,家族は祖父母,父母,弟,自分の6人家族です。農家なので学校から帰ると必ず誰かがいる環境で育ちました。

特に自分はおじいちゃん子だったので,小さい頃から色々な話を教えてもらいました。例えば,昔の話から戦争の話,また,祖父は山梨県の町村議会議長会の会長もつとめていたので,政治の話まで教えてくれました。

今でも良かったなと思うことは,子どもだからといって話す内容を祖父が制限しなかったことだと思います(祖父なりにはしていたかも知れませんが・・・)。世の中で起こっていることをすべてありのままで伝えてくれました。そのため,小さい頃から「この話は人前では話しちゃだめだ」といった様な情報の取捨選択の能力と好奇心が身についたのだと思います。

法律の本,文房具の本,犬の図鑑,芸能人のゴシップの本,統計解析の本,経営の本などジャンル関係なく並ぶ本棚を見ていると,その原点は小学生時代にあったんだなあと実感します。


◇◇◇◇◇◇まとめ◇◇◇◇◇◇


小さい頃の体験が現在の自分を支えていることをご理解頂けたかと思います。

これらの経験は周りの環境が重要です。僕の場合は合気道に送り迎えをしてくれる家族がいた,たくさんの知識を吸収できる環境にあったということがあげられます。そういった環境があったからこそ,弐段を獲得し努力が実を結ぶことの喜びと,沢山のことを知りたいという知識欲が育まれたと思います。

子どもは何も知らないからこそ,何にでも成れる可能性を秘めています。だからこそ,好奇心旺盛で何にでもチャレンジしたがるのです。そのため,その可能性を高めてあげるのが大人の役目だと思います。

「子どもは本なんか読まないで外で遊びなさい」
「そんなことは子どもは知らなくて良いの」

しかし,こういった言葉が飛び交っているのも現状で,残念でなりません。「子どもっぽくない」という大人の主観で子どもの可能性を潰してしまっていると感じるからです。

「面白い本を読んでいるね。どういう本か教えて」
「すごい!そんなこもと知っているんだ。面白いことがあったら教えてね」

こういう切り返しをするだけで,子どもの可能性はぐっと高まると思います。褒めてもらったという喜びから,もっともっと自主的に活動範囲を広げていきます。こういった正の連鎖が社会も良くしていくのだと僕は思います。「不景気だ」「やっても無駄だ」といったマイナスの言葉ばかりでは疲弊しきってしまいます。

Motivation Makerは子どもたちに「やる気」をプレゼントしていきます。沢山の子どもたちの沢山の良い所を見つけていくことが僕なりのプレゼントの方法だと思っています。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
風間正利

web:http://kazama.tv

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