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2010年10月22日金曜日

『人間中心ビジネス・アイディアの作り方』を開催しました!!

こんにちは,モチベーションメーカー(MM)の風間です。

10月10,11日にImagine Cupの日本チーム向けに,『人間中心ビジネス・アイディアの作り方』と題してワークショップ(WS)を行いました。

『具体的にどんなことをしたの?』と気になる方は,リアルタイム・ペーパーと言う,当日WSの振り返りに配布している資料をご覧下さい。最下部に貼っておきます。
リアル・タイムペーパーを見ると,いろいろやっていることが理解して頂けたと思います。

ただ,『そのときスタッフはどう思っていたの??』と思われた方もたくさんいると思います。
いますよね???笑

ということで,今回はスタッフの目線からWSについて書かせてもらいました。
文章を書いていると当日の様子が思い浮かびわくわくしてきました。
またやりたいなぁ。笑

それではスタートです!!

【はじめに】
「おぉ,また寸劇が始まった!!今度は村人が出てきたぞ」

おばあさんになる人,村人になる人,参加者がそれぞれの役を演じながらソリューションの提案を行い始めました。
もちろん,劇で発表をするといった決まりはありません。

パチパチと発言のたびに送られる拍手。自発的に行われ始めた寸劇でのソリューションの提案。
これがWSなの?と思うような,なごやかな雰囲気の2日間でした。


【何をしたの?】
10月10・11日,マイクロソフトが開催する世界規模のITコンテスト「Imagine Cup2011」の日本チームへのワークショップをMMが行いました。
Imagine Cupとは技術者の知能やアイディアを用いて,世界で生じている問題の解決策を探求するコンテストです。
毎年30万人の世界の学生が応募する大規模なコンテストとなっています。

「世界的な大会?」,「アメリカの独壇場?」と思われる方もいると思いますが,意外にも最近のImagine Cupはアジア勢の独壇場となっています!!
ただ,残念ながら『日本を除いたアジア』です。日本は2006年から表彰から遠ざかっています。

「なぜ,技術力を持った日本チームが入選できないのか?」と誰もが思うと思います。自分もそう思いました。
しかし,世界大会の映像を見ると,上位チームのプレゼンテーションに引き込まれている自分がいました。

「こんな製品があったら,生活はこんな感じに変わるんだろうなぁ」と無意識のうちに考えてしまいました。

問題の解決をするのは『人』です。そして,サービスを受けるのも『人』です。

ただ,日本チームは高い技術があるがゆえに,「その技術は何に使えるの?使いこなせるの?」と一瞬でも審査員の方に思わせてしまったことが入賞から遠ざかってしまった原因でもあるのではと思いました。

『人間中心』。
まさに,MMが得意とし,大切だと思っている言葉です。

そこで,現状を打破するために,『人間中心ビジネス・アイディアの作り方』というテーマでMMがWSをやらしていただきました。


【日程】
今回は2日間の日程でした。
1日目は,身近にある100個の社会問題が書かれている冊子を読み,自分でそれに載っていない問題を考え出し,それに対するソリューションを発表するという内容でした。

2日目は,発展途上国の写真を見て疑問点を言い合いながら現地の問題を考え,それに対するソリューションの提案を行いました。

両日ともグループ発表です。
ポイントとして,問題の本質を捉えること,当事者の視点で問題を考えることを意識してもらいました。

お菓子を食べながら考えるゆったりとした雰囲気。
徐々に仲良くなり,笑い声が大きくなるチーム。
ぺたぺた貼られ無くなりかけた多めに買っておいたポストイット。

まったりとした雰囲気,しかし,頭はフル回転しているそんな状況でした。


すると,初めは,問題探しで終わっていた参加者たちが,

「本当にそれは問題なのかな?」

「現地の人はどう思うかな?」

「実際に現地の人になりきって考えようか!?」

「寸劇しちゃう!?」

という流れで,2日目の終わりには,おのおのが自発的にソリューションの提案をするようになってきました。


【まとめとして】
最後に,『プランはみんなで作っていくという姿勢が大切』と横田さんがまとめました。

みんなで作ったプランには,
『このメンバーならしっかりと実行までしてくれそう』
『実現可能性が高そうだ』
という気持ちが審査委員に伝わりやすいとのことでした。

「プランを考えるのも『人』,実行するのも『人』,影響を受けるのも『人』です」。
しかし,この点は当たり前のこととして忘れがちです。
自分も今回,参加者の方たちの変化を見ながら,このことの大切さを再確認しました。


高い技術を持っている日本チーム。
人間中心の視点から,技術の活用を考えることができれば。。。
大会がかなり楽しみです。

もちろん目指すは世界優勝ですよね!!
頑張って下さい!!


マイコミジャーナルさんでワークショップの様子が紹介されました!!
http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/10/12/imaginecup/index.html



リアルタイム・ペーパー



2010年10月21日木曜日

10/23(土)See-D成果発表会は、世界中にLiveで配信されます!



黒川清先生からのアドバイスもあり、
See-Dの成果発表会、世界中から視て頂くためにUST配信いたします!!

会場に来られない方も要チェックして下さい!

【UST配信及びtwitter】
成果発表会の様子は、UST配信されます。
http://www.ustream.tv/channel/see-d 
twitter: @seed_contest 
ハッシュタグ: #seedc

2010年10月19日火曜日

10/23(土)途上国向けのモノ作りSee-Dコンテストの成果発表会があります!!









MMも協力組織として参加させて頂いている、途上国向けのモノ作りコンテストSee-D(シード)の成果発表会を、10/23(土)に政策研究大学院大学で行います。 

See-D自体は、7月31日の東大福武ホールでのシンポジウムに始まり、 
東大i.schoolのWS、東ティモールでのフィールド調査、MIT D-LabのWS、 
日立デザイン本部のWSを経て、10/23(土)の成果発表会に至りました。 


MMは、ワークショップの設計と運営で協力させて頂いています。
MMからも、榊原直人さん、横田幸信の二名が東ティモール調査に出かけ、途上国での生活と先進国での生活の両方を、 フラットな目線で視るような姿勢がさらに高まりました。 
私(横田)がRAをしている東京大学i.schoolでも頻繁にテーマとして取り上げられている「皆に持続的な生活」の文脈を、 
先進国に暮らす私たちが考える契機でもあるかもしれないなと思う体験でした。 
ちなみに年明けに再度東ティモールを訪問予定です。 


10/23(土)是非のご参加お待ちしております! 



ーーーーーーーーーーー以下、転載・転送自由ーーーーーーーーーーーー 

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~世界を変えるタネを探そう~ 
途上国向けデザインコンテスト See-D(シード)コンテスト 
第一部 See-D Innovation Workshop 
最終成果発表会のお知らせ (10/23) 

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世界には、水・医療・農工具など、最低限の生活必需品にアクセスできず、貧困に苦しむ人 
が大勢います。そういった必需品は、その土地の生活様式・ニーズに合わせて作られた製品 
がないために「お金があっても買えない」状態にあることもしばしばです。一方、日本には 
技術力のある企業が大勢ありながらも、地理的・言語的な壁からユーザーのニーズを把握し、 
製品設計に生かすことが難しいのが現状です。 

See-D contestは、日本の技術力と途上国の 
ニーズをつなげ、日本のエンジニア・デザイナーと途上国ユーザーが一体となって製品開発 
を行うプロセスの実現を目指して立ち上げられました。 

2部構成からなるこのコンテストは、 
第一部のInnovation Workshopが約4ヶ月に渡り 
50名弱のメンバーと共に、計5回のワークショップを進めてまいりました。 
特に8月中旬~末には、20名弱のメンバーに、実際に東ティモールの電気・水道の通らない村で 
生活をしていただきました。 

現地のリーダーとの対話や現地で活躍する日本のNGOへのヒアリング、様々な 
国際開発機関へのインタビュー、さらには、その後の継続的な東ティモールの方々 
とのコミュニケーションをもとに、その知見をワークショップでシェアし現在、 
参加者の皆さんはチームごとに適正技術製品の 
初期プロトタイプ(デザインモックアップ)を作成しています。 

途上国での、人間中心のものつくりプロセスがどのようにプロダクトに繋がったのか。 
そのストーリーとプロダクトを是非見に来ていただきたいと思っています。 

*ワークショップの様子はこちらのサイトにダイジェストビデオ及び報告書としてまとめています: 
-7月 31日こちらから 
http://see-d.jp/731.html 
-8月21日はこちらから 
http://see-d.jp/821.html 
-9月11・12・25日はこちらか ら 
http://see-d.jp/workshop.html 

どなたでも参加できますので、ぜひお越し下さい! 
*See-D参加チームの発表は事前申し込み制となっています。 
お早めに下記申し込み先からお申し込みください。 
http://see-d.jp/sympo1023.html 

また、当日は2部の構想についての発表がありますが、 
2部は1部参加者以外の方にもオープンに参加いただける予定です。 
ご興味のあるエンジニア・デザイナーの方は是非お越しください。 

また、2部からはその参加者を応援したいと考えているビジネススキルを持った方、 
国際開発関連の方なども参加することが可能です。 
ご興味のある方は是非この最終報告会にご参加ください。 

【日時】 
10月23日(土)13時~17時 

【場所】 
政策研究大学院大学1階 想海樓ホール・会議室 
http://www.grips.ac.jp/jp/about/access.html 

【プログラム内容】※プログラム内容は調整のうえ、変更となる場合がございます 
13:00     開場 
13:00~13:30 see-D参加チームの展示@会議室 
13:30~15:30 see-D参加チームの発表 @ホール 
15:30~17:00 see-D参加チームの展示@会議室 

【講評者・ゲストスピーカー】※予定・順不同 
政策研究大学院大学 黒川清教授 
一橋大学 米倉誠一郎教授 
JICA地球ひろば 副所長 山本愛一郎氏 
UNICEF東ティモール事務所代表 久木田純氏 
takram design engineering 畑中元秀氏・渡邉康太郎氏 

【参加定員】 
200名 

【参加費】 
一般参加者:1,000円 

【参加申し込み】 
応募はこちらから 
http://see-d.jp/sympo1023.html 

ーーーーーーーーーーー以上、転載・転送自由ーーーーーーーーーーーー

2010年10月3日日曜日

LEDで、光のプレゼントをつくろう!  2010年9月23日開催

Motivation Maker Partner 榊原です。
先月9月23日にMotivation MakerのWorkShop
「LEDで、光のプレゼントをつくろう!」
を開催いたしました。





秋雨の降る東京大学に集まってくれた15名の「未来の大人たち」と一緒に、LEDをつかったものづくりWSを行いました。悪戦苦闘しながらも、子供たち皆が自分で企画して、設計図を描いて、見事にそれぞれ違った個性的な作品を完成させることができました。





さてさて、

今回は、単純にLEDで電子工作という課題ではなく、
子供たちに「光のプレゼントをつくろう!」という課題に挑戦してもらいました。

思春期の子供たちには、身近な人に自分でものをつくってプレゼントするなんて機会はほとんどなく、初めはとまどっている子も多かったなという印象です。

が、

いったん作りだしたら、眼の色を変えた未来の大人たちから次々と多様性に富んだアイデアが生まれ驚かされました。そして、最後には、それぞれが、自分の大切な人たちに素敵なプレゼントを作ってくれました。

■今回のテーマ
さて、今回何が伝えたかったというと、
もちろん電子工作が楽しい、とかモノ作りが楽しいとかそういった側面も感じてほしかったのですが、
大きくは2つ!
・夢を形に、実現する力
・ものづくりの本当の意味


■夢を形に、実現する力
今回は、たまたまモノづくりという形でしたが、未来の子供たちには自分の思いを実現する力をつけてもらいたいなと常々思っています。小さいころってやりたいことがいろいろありましたよね?

でもいつの間にかなくなってしまっています。なんででしょうか?
僕は、小さなことでもいいから、自分で夢を描いて、それをかなえる、という作業をする機会が少ないからだと思います。身近にいる目標に向かって突き進んでいる人の話を聞くと、小さなころあれをやった、これをやったという、小さな実現の積み重ねを感じます。小さな、夢の実現の積み重ねが、いずれ大きな夢の実現につながると思っています。


そういった理由で今回は、子供たちに作り方の指南は最低限だけ与えて、あとは皆で考えてもらいました。LEDでWSをやると言ったら、きまりきった電子工作のWSを開催したら、楽しい電子工作を体験でき素晴らしいWSが開催できたかもしれません。

でも、

僕たちのWSは敢えて、つくるものの詳細を決めずにできるだけ自分で考えてもらいました。
自分の力で、描き・実現する。

今回の企画を担当してくれた、Partnerの岩田さん小菅さん風間さん等々力さんらがとともに上のようなことにこだわり、後は自分たちでどうにか考えてもらえるようにWSを工夫しました。。

子供たちには少し大変だったかもしれないけど、自分たちで何をあげたいか考え、(思いを描き)、それを形にしてもらう(かなえる)経験ができたのではないかと思います。

今回のWSが未来の大人たちの夢の実現力を少しでもサポートできればと思います。

■ものづくりの意味
それからもうひとつのこだわりとして、プレゼント作るということ。相手を意識してもらいたかったということです。。
僕自身、エンジニアという仕事は、もちろん楽しくてやっている部分も多いですが、目標は生活を豊かに・楽しく・幸せにするものをひたすら作り続けていくことだと思っています。
ただ、自分が好きなものを作ればいいわけでなく、常に使い手のことを考えて作っていくものだということ。だからこそ、その仕事には大きな責任と同時にやりがいが生まれるということ。
そこを、身近な人にプレゼントを届けることで、少しでもいいから感じとってもらえればと思いました。

作り手の思いが、形になって届けられた時、
受け取り手が喜んでくれる、楽しく使ってくれる、生活が便利になる。

それこそがモノ作りの醍醐味だということが少しでも子供たちに伝わったらないいなと思っています。

■終わりに、
未来の大人たちとの約半日のWSで僕自身も多くのことを学ぶことができました。
例えば、子供たちの創造性。僕の予想をはるかに超える作品群ができあがりました。よく言われる話ですが、子供創造性は無限大です。夢と楽しさと思いに満ちたプロダクトばかりでした。

また、モノ作りの楽しさも再確認した気がします。
子供たちと一緒に悩んで、あーでもないこうでもないを繰り返しました。
実際にものが出来上がった時には、自分の作品でもないのに、ついつい嬉しくなってしまいました。

そして、一番感動的だったのは、
部屋の明かりを暗くして、皆のLEDのプレゼントに光をともした時。
とても幻想的で印象に残る風景でした。きっと子供たちの胸にも強く刻まれ、彼らの
モチベーションに光がともったのではないかと思わせる素敵な時間でした。



今回のこのWSを成果として
未来の大人たちが「自分で大切な人にものを作った」という自信を胸に刻み、一歩自分の目標に向かって前にすすんでくれたことを願ってこのエントリーの結びとさせていただきます。

■追記:
これからのMotivation MakerのWSにも乞うご期待!
次回は11月を予定しております。

本サイトに、今回のRTP(Real Time Paper)があります。
ごらんください。


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