10月10,11日にImagine Cupの日本チーム向けに,『人間中心ビジネス・アイディアの作り方』と題してワークショップ(WS)を行いました。
『具体的にどんなことをしたの?』と気になる方は,リアルタイム・ペーパーと言う,当日WSの振り返りに配布している資料をご覧下さい。最下部に貼っておきます。
リアル・タイムペーパーを見ると,いろいろやっていることが理解して頂けたと思います。
ただ,『そのときスタッフはどう思っていたの??』と思われた方もたくさんいると思います。
いますよね???笑
ということで,今回はスタッフの目線からWSについて書かせてもらいました。
文章を書いていると当日の様子が思い浮かびわくわくしてきました。
またやりたいなぁ。笑
それではスタートです!!
【はじめに】
「おぉ,また寸劇が始まった!!今度は村人が出てきたぞ」
おばあさんになる人,村人になる人,参加者がそれぞれの役を演じながらソリューションの提案を行い始めました。
もちろん,劇で発表をするといった決まりはありません。
パチパチと発言のたびに送られる拍手。自発的に行われ始めた寸劇でのソリューションの提案。
これがWSなの?と思うような,なごやかな雰囲気の2日間でした。
10月10・11日,マイクロソフトが開催する世界規模のITコンテスト「Imagine Cup2011」の日本チームへのワークショップをMMが行いました。
Imagine Cupとは技術者の知能やアイディアを用いて,世界で生じている問題の解決策を探求するコンテストです。
毎年30万人の世界の学生が応募する大規模なコンテストとなっています。
「世界的な大会?」,「アメリカの独壇場?」と思われる方もいると思いますが,意外にも最近のImagine Cupはアジア勢の独壇場となっています!!
ただ,残念ながら『日本を除いたアジア』です。日本は2006年から表彰から遠ざかっています。
「なぜ,技術力を持った日本チームが入選できないのか?」と誰もが思うと思います。自分もそう思いました。
しかし,世界大会の映像を見ると,上位チームのプレゼンテーションに引き込まれている自分がいました。
「こんな製品があったら,生活はこんな感じに変わるんだろうなぁ」と無意識のうちに考えてしまいました。
問題の解決をするのは『人』です。そして,サービスを受けるのも『人』です。
ただ,日本チームは高い技術があるがゆえに,「その技術は何に使えるの?使いこなせるの?」と一瞬でも審査員の方に思わせてしまったことが入賞から遠ざかってしまった原因でもあるのではと思いました。
『人間中心』。
まさに,MMが得意とし,大切だと思っている言葉です。
そこで,現状を打破するために,『人間中心ビジネス・アイディアの作り方』というテーマでMMがWSをやらしていただきました。
【日程】
今回は2日間の日程でした。
1日目は,身近にある100個の社会問題が書かれている冊子を読み,自分でそれに載っていない問題を考え出し,それに対するソリューションを発表するという内容でした。
2日目は,発展途上国の写真を見て疑問点を言い合いながら現地の問題を考え,それに対するソリューションの提案を行いました。
両日ともグループ発表です。
ポイントとして,問題の本質を捉えること,当事者の視点で問題を考えることを意識してもらいました。
お菓子を食べながら考えるゆったりとした雰囲気。
徐々に仲良くなり,笑い声が大きくなるチーム。
ぺたぺた貼られ無くなりかけた多めに買っておいたポストイット。
まったりとした雰囲気,しかし,頭はフル回転しているそんな状況でした。
すると,初めは,問題探しで終わっていた参加者たちが,
「本当にそれは問題なのかな?」
↓
「現地の人はどう思うかな?」
↓
「実際に現地の人になりきって考えようか!?」
↓
「寸劇しちゃう!?」
という流れで,2日目の終わりには,おのおのが自発的にソリューションの提案をするようになってきました。
最後に,『プランはみんなで作っていくという姿勢が大切』と横田さんがまとめました。
みんなで作ったプランには,
『このメンバーならしっかりと実行までしてくれそう』
『実現可能性が高そうだ』
という気持ちが審査委員に伝わりやすいとのことでした。
「プランを考えるのも『人』,実行するのも『人』,影響を受けるのも『人』です」。
しかし,この点は当たり前のこととして忘れがちです。
自分も今回,参加者の方たちの変化を見ながら,このことの大切さを再確認しました。
高い技術を持っている日本チーム。
人間中心の視点から,技術の活用を考えることができれば。。。
大会がかなり楽しみです。
もちろん目指すは世界優勝ですよね!!
頑張って下さい!!
マイコミジャーナルさんでワークショップの様子が紹介されました!!
http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/10/12/imaginecup/index.html
リアルタイム・ペーパー