-->

2012年2月23日木曜日

オープンi.school Day-1:「枠でワクワク」


こんにちは。Motivation Makerの小菅啓靖です。
前回、2/5日、open i.schoolでのワークショップの内容を紹介したいと思います。1日だけのスペシャルワークショップを行いました。今回のメインはこどもファシリテーターのお二方。翼くん(小学校5年生)と光世ちゃん(中学校1年生)ですね。

当日を振り返る感じで進めていきます!最後までお付き合いいただければと思います。最後に二人の感想と「おうちでもできる簡単WS」の紹介をしますのでそちらもご覧下さい。

それでは、よろしくお願いしまーす。






まずはテーマ。枠でワクワクということだったんですがロゴ作ってみました。カラフルーな感じがポイントですね。個人的には、象徴的なマークを作ることで今回のワークショップを全体としてぐっと引き締まると思い制作しました。(少しまじめな部分も。。。)

岡村私このロゴ大好きなんです!見てるだけでワクワクしてきます!




これくらいからスタートですね。
やはり皆さま僕も含めて若干緊張気味です。
翼くんや光世ちゃんもはじめは緊張しておりましたね。
でも緊張していると言いながらも、堂々としていて、頼もしかったです!

小菅:岡村さんはどうでしたか?
岡村:私は普段あまり緊張しないんですが、珍しく緊張していましたね。自己紹介の笑顔も引きつっていたとおもいます笑

会場の皆さまもお互いが初対面ということもあって静かなはじまりでした。これは、普段のワークショップでもよくあることで、徐々に打ち解けていきます。




まず、枠について考えてもらいました。皆さんは、何を思い浮かべますか?窓枠とか、パソコンで検索しているのにもワクってありますよね?今回はそんなワクでワクワクするというのがテーマになっています。

そんなわくを見つけ出すために、今回使うのがみんな大好き、絵本です!
「ヨム→ツムグ→ツタエル」の3つの流れでつくりました。
◯ヨム
チームに1冊絵本を配ります。ここは光世ちゃんにお任せしました。絵本は5冊用意しましたが、どのチームにどの絵本が配られるか、緊張の時ですね。

岡村:みつよちゃんも本を配るときに、フェイントをかけたりしてどきどきをさらに膨らましてくれてましたよね笑

まだつぎに何をしていくのかは説明していないので、皆さん頭に?がついています。


②ツムグ
ここで急なムチャぶり。絵本の続きを考えてください!
これは大人って事前に伝えてしまうと構えてしまいますよね?
ですので内容は事前の連絡でも伏せておりました。このあたり、子どもは手が動くのが早かったですね。とっても。


大人は絵を書くのに少し壁があったみたいです。

岡村:普段から趣味で絵をかく人以外、大人になると絵を書いて人に見られる機会って、なかなかないですもんね。

小菅:ですが、ここで、子どもファシリテーターのスペシャルサポート!

「こどもそうだんじょ」の開設!翼くんと光世ちゃんが精力的に会場をサポート。素敵でしたよ。

③ツタエルの1
書いていただいた絵本の続きの紹介を皆さんにしてもらいました。これは本当に面白かったです。ファシリテーターをしながら関心しっぱなしでした。

岡村:つばさくんとみつよちゃんの絵本の続きを含め、みなさん本当に面白かったですよね。


③ツタエルの2
実はこのワークショップはこれからが本番です。書いていただいた内容、発表を聞いてそれぞれの感じ方の違いってありますよね?それを共有します。大人も子ども関係なくそれぞれに感じた部分あると思います。自分に無かった!その発想!みたいなものをグループごとで一人一人書き出しシェアしてもらいました。

小菅:岡村さん、この辺りあまり何を話していたのか、緊張で記憶無いのでフォローお願いします(笑)

岡村:えーw大人、子ども関係なく、同じ本を読んだのに、自分は思いつかなかった、その発想なかったなという点に、他の人と比べることで、たくさん気づき、みなさん刺激を受けたようでした。また、私もよくワークショップをしていて感じるのですが、やはり子どもの発想力に関心している大人の参加者の方の感想が多かったのが印象的でしたね。このワークショップで感じてほしかったのは自分の「わく」。知らぬ間についていた常識、思考などによって自分で気づいてない「わく」を誰しもがもっているのではないか。絵本の続きを考え、発想を他の人と比べることで、なにかしら自分がとらわれてた「わく」に気づき、今後「わく」を取っ払う際のきっかけになればなーなんて考えていました。ね?小菅さん。笑

小菅:あ、ですね!突然脈絡なくUFOが表れたり、終わると見せかけて物語を繰り返すアイデアであったり、夢だったみたいなのも。翼くんも光世ちゃんの続きも完成度かなりたかかったですね!


最後はRTVでの振り返り。皆さんにも振り返ってもらいましょう。
(動画準備中、お待ちください。)

ワークショップが終わった後でこの映像を見ると頭がすっきりするというか、ビジュアルで思い出せるのがいいですね。参加者も見入っていました。長い1日でしたが、終わってみるとあっという間でしたね。
めでたしめでたしです。

ご参加いただい方々、MMのスタッフの皆さま、そしてi.schoolの皆さま本当にありがとうございました。

最後にそれぞれの感想と、「おまけ」があるので是非お読み下さい。


【ファシリテーターの感想】
小菅:こういうのは、まだ考えていないので最後に言わせてくださいw
岡村:じゃあ、私から。小菅さん最後ばっちり締めてくださいね笑今回初めてワークショップの設計から参加したり、関西から東京という地に出向いてワークショップをするということで、私にとって思い入れの強いワークショップでした。

実際参加者のみなさんが楽しんでくれているのかなーとワークショップ中も、ハラハラドキドキしていましたが、最後、みなさんが笑顔で発表している様子を見て、このワークショップで何か少しでも気づきのようなものがあったら、嬉しいなと思いました。また、私にとって一番の収穫はつばさくん、みつよちゃんととファシリテータをやれたことです。私は周囲を見渡しているので精一杯な中、つばさくんは参加者を写真でうまくとる方法を習得したり、みつよちゃんは新しいキャラクターを生み出したり、ワークショップ中にどんどん一歩一歩前に踏み出している様子見て、私は「ファシリテータとしての私の役目=参加者を見守る」といったような枠にはまっていたなと感じました。つばさくん、みつよちゃんに負けないようこれから関西でどんどん進化をとげ、成長していきたいというモチベーションをもらいました。つばさくん、みつよちゃんが私のモチベーション・メーカーとなってくれました。そんな二人も感想お願いします!

荒谷:ぼくは、初めてのファシリテーターを経験して、とても緊張したけれど、楽しんでやることができました。参加者のみなさんの絵本の続きは、どれもすごくおもしろかったです!
いろいろな考え方や、アイディアがあることがわかりました。
みなさんの発表を聞いているだけで、ワクワクしました。

ぼくも事前に考えてきた、絵本の続きを発表しました。
みんなの前に立った時、ドキドキしたけれど、伝えたかったことが言えてよかったです。

「それぞれの人に枠はあって、それを少しはみ出してみると、おもしろいですよ。」
というようなことを、メインのファシリテーターの小菅さんが言っていました。
この言葉が、ぼくは一番納得できました。
自分の枠を少しはみ出してみると、新たな世界が広がるんだなと思いました。

「枠でワクワク」その題名のとおり、枠をこえてワクワクできた、楽しいワークショップでした。

またこんな機会があったら、ぜひ参加したいです。
本当にありがとうございました。

金子:今回のワークショップに参加する前、ファシリテーターって何だろう…??
自分の発した言葉で、会場の空気が冷めちゃっ たらどうしよう…!!
などと、色々想像を膨らませていました。
不安に思ったり、疑問もありましたが、きっと 楽しいワークショップになると、期待もしてい ました。
いろんな方々の前で、自己紹 介をしたり、絵本の案内などをした所が大変でした。
緊張して頭が真っ白になったり、話す 内容を間違えたりしてしまいましたが、他のスタッフの方に助けてもらい、落ち着いて 話す事ができました。
これまでのMMワークショップでやった事で、今回活かされた事が幾つかあります。
1.絵本の続 きを考える時に、素早く発想をすることです
2.色々な物の見方ができるようになりました。
普段の学校の授業で、自由な発想をする時に、頭を 軟らかく使う事ができるようになりました。

小菅いやー、関西から出張した甲斐がありました。ワクってテーマは元々個人的な感覚として問題視していたものでした。人それぞれ違うワクを持っていると思うのですが、それを見れるようになることでそのワクの外に足を運べのではないかと。意識していない気づきがあると、そこから新しいものとか事とかって生み出せますよね?アイデアを考える際にそれはとても有効でたくさん面白いことが考えられるようになります。
 今回の僕でいうなら関西もある意味ワクかもしれませんね。関西でテーマを考えて、東京で開催したのも新しい一歩です。MMも関西のMMもまだまだ駆け出しの最中ですが色んなワクを飛び越えて活動していきたいです。そんな一員としてこれからも励んでいきたいです!これからもよろしくお願いします。
最後におまけの付録です。
おうちで是非やってみてください。
感想などありましたらMMのinfoのアドレス(infomotivation-maker.org)に送って下さい。
コメントさせていただきます。

【お家でできる簡単ワークショップ!(60分程度)】
①ヨム (10分)
一緒に1つの絵本を読みましょう!(昔読んだことあるものでOKです。)
できれば親子でとか、兄弟でとか複数人で読みましょう!(5分と5分に分けて読みましょう!)
はじめ5分:ざっと読んでみましょう。何回もがポイントです。
つぎの5分:絵本の特徴を掴みましょう。色とか、形とか、法則とか探しましょう。

②ツムグ(30分)
絵本の続きを書いてみよう!
時間制限を設けて、一人でなくみんなで書くのがポイントです。
30分位がいですかねー?熱中具合で決めるのもいいかもです。
道具は自由。画用紙や色鉛筆、折り紙なども自由に使ってみてください。立体物を取り込むのもありです。ワクにとらわれずに!

③ツタエル(20分)
お互いに描いた続きを発表し合いましょう。
お互いに同じ絵本を読んでいるので、どんな続きを考えたかがポイントです。
発表をした後に、なぜなぜ?をお互いにします。気になったところはメモをとってもいいかもしれません。
自分にない考え方、アイデアを探すのがポイントです。
以上、お疲れ様です!



------------開催概要---------------
東京大学i.schoolの特別企画オープンi.school
Motivation Makerのワークショップ
「オープンi.school Day-1:「枠でワクワク」~大人と子どもの持つ感じ方の違いについて考える~」
日時:2012年2月5日(日) 13:30-17:00
会場:東京大学本郷キャンパス工学部2号館2階「展示室」(レストラン松本楼となり)
ファシリテーター:小菅啓靖、岡村麻美、金子光世、荒谷翼

2012年2月2日木曜日

『五感活性化体験!遊ぼう、ふだん使わない感覚で。』(2011年下期第3回モチベーションWS)

こんにちは。
Motivation Maker パートナーの榊原です。
2月になって、節分を迎えるというのに寒さがなかなか和らぎませんね。春の訪れまであとわずかですが、どんな時に春を感じますか?
僕は外に出て暖かい陽射しを感じる時に、ああ春だな、と感じます。
人によっては、桜が咲いた時、花の匂いをかいだ時、うぐいすが鳴いた時、いろいろあるのかなと思います。

前おきが長くなりましたが、1月22日に2011年下期のモチベーションWSを開催しました。
題して、
五感活性化体験!遊ぼう、ふだん使わない感覚で。
今回は、ブラインドサッカー日本代表、寺西選手をMotivationLeaderとしてお招きし、自分の中に眠った感覚を感じて遊ぶWSを開催しました。
簡単に、WSを振り返ってみたいと思います。

五感ってなに???


まずは、司会進行役の岩田から五感って何?という質問が。

「えーっと、触覚、味覚、聴覚、視覚、そして眉毛??」
「もう一つは嗅覚です!」

会場が温まったところで、子供たちにはいつもどんな遊びをしているかを考えてもらいます。
子供たちは、テレビゲームやカードゲームが多い中、なかには「バナナ鬼」という「こおり鬼」の進化バージョンもありました。
お母さんたちは、ゴム跳びやあやとりなど世代の差を感じるものが多くありました。

自分が、いつもどのようにして遊んでいるかを、グループで共有してもらいます。
毎日どんな生活をしているかがわかるので、グループの結束が深まります。

新しい遊び ‐ 人間知恵の輪


さて、自己紹介が終わったところで、岩田さんから次の指示が、
「人間知恵の輪って知ってますか?、グループでお互いに交差するように手を繋いで下さい。
そして、体を回転して、皆が円形になれるように解いていって下さい。 1回目、そして作戦会議をして2回目、さらに3回目は目隠しをして行なってください。」

普段、やったことの無い遊び、そして3回目には、目隠しをするので、いかにチームで協力しあうかが鍵となります。
さすがに3回目は苦労をしましたが、きちんと作戦をたて、声をかけあいながらなんとか最初の遊びも皆クリアです!

ブラインドサッカー日本代表寺西選手!


さて、いよいよ本日の主役の登場です。寺西選手は、目の見えない人が行うサッカー「ブラインドサッカー」の日本代表選手です。
(日本ブラインドサッカー協会様 http://www.b-soccer.jp/

寺西選手の自己紹介が画面に出たときに、ちょっとした笑いが起こり、すぐさま寺西選手から
「そこ、彼女なし」で笑わない!と、あたかも見えているかのようなするどいツッコミが!!
寺西選手は、非常に活発で楽しい人だということが自己紹介から伝わってきます。

目が見えないって?
寺西選手は中学校ぐらいから少しずつ、目が見えなくなったとのこと。
そこで質問、目が見えないとどういうことだと思う?

暗闇・まっくら・怖いなどなど、皆考えを共有します。

ところが、寺西選手の感じてる世界は、真っ暗ではなく曇った世界だとのことです。
目が見えないといっても感じている世界は人それぞれのようで、自分たちの知らない非常にためになるお話が続きます。

そしていよいよブラインドサッカーの紹介
目が見えないのに、どうやってサッカーをやるのだ?って思ってた子供たちも納得。
ブラインドサッカーは、サッカーボールの中に鈴が入っており、その音を頼りにサッカーをするのですね。

ブラインドサッカーの世界大会の驚きのダイジェスト映像を見て、次に実際に目の見えない世界を体験してもらいます。

アイマスクをつけてゲームをしよう!

今回は、皆さんにアイマスクをつけて、簡単なゲームとブラインドサッカーを体験してもらいました。
ブラインドサッカー協会の井口さんから、アイマスクを装着した際の注意点と約束事を説明してもらって早速ゲームの開始です。
男性と女性のグループ作り。人の声のする方に歩いてみる。少し走ってみる。
歩数を意識して一人で壁の前まで進んでみる、そしていよいよ人の声のする方にボールを蹴ってみる!

それぞれが、寺西さんと井口さんにアドバイスをもらいながら、自分たちで考えながら、少しずつ視覚を閉ざされた世界で動けるようになりました。

新しい遊びを考えてみよう!


最後のセッションでは、それぞれが、目の見えない状態でも楽しめるいろいろな遊びを考えてみました。
自分が普段遊んでいる遊びや、今日自分が実際に感じた経験をもとに、新しい遊びを作り出します。
声をかけあう、手をたたく、道具に工夫した形状をつくるなど、次々といろいろな遊びのアイデアが出てきました。
今日でてきた遊びが、いつか目の見えない人の中で流行ってるなんてこともあるかもしれませんね!


最後に、
今回は普段ごく当たり前のように使っている視覚を敢えて閉ざし、今までとは違う世界でいろいろなチャレンジをしてもらいました。
未来が見える人はいません。しかしながら、いろいろな工夫をしたり、周囲の人とコミュニケーションをして助け合うことで、いろいろな未来が拓けてくるかもしれませんね。

次回予告
「2/19(日) 研究者体験!不思議を見つけるちからをつける@科学未来館」
お台場の科学未来館にいって、世の中のいろいろな不思議をみつけたいと思います。

===2011年度下期 モチベーションWS一覧===
12/4(日) コピーライター体験!「ことばを創る」を修行する。
http://motivation-maker.blogspot.com/2011/12/2011ws.html
12/18(日) 異文化体験!オランダのメリー・クリスマス!
1/22(日) 五感活性化体験!遊ぼう、ふだん使わない感覚で。
2/19(日) 研究者体験!不思議を見つけるちからをつける@科学未来館
3/11(日) 空間開発体験!2030年の学校を、デザインしよう。
3/25(日) 未来創造体験!明日のモチベーションの育て方