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2011年10月28日金曜日

世界の子どものモチベーション~インドから愛をこめて



はじめまして。Motivation Maker(=MM)でブログを書くのは初めての沼田です。
MMではマネージングディレクターという立場でワークショップの設計などをやっております。


今回の記事は砂子田さんに続き、世界の子どものモチベーションシリーズ、第二弾、今回はインドからです!

今年の夏僕は2か月ほどインドにいました。南から北までいろいろと放浪した中で特に印象に残っている子どもたちをご紹介したいと思います。

まず一番印象に残っているのはヴァラナシ(ガンジス河があるヒンドゥー教徒の聖地!)で出会った小学校2年と4年の兄弟。


彼らは親の洋服店を手伝っていて僕にもお店に来いっ!と激しい呼び込みをしていました。
面白そうな子たちなので、半ば仕方なく彼らの店に行くと彼らは色々と僕に聞いてきます。
しかしそこで僕はすごく驚きました。
彼らはすごいんです。何がすごいって、彼らはお客さんたちから英語を少しずつ習って、ある程度なら会話できるほどになっているのです。(インドの公用語は一応英語ですが、しゃべれない人のほうが多いです。彼らの英語はその辺の大人よりもずっと上手でした)
それに彼らは決して失敗を恐れないし、物おじしない!
たとえ文法を間違えようが、単語が分からなかろうが、気にせず、とにかくしゃべりまくる!ボディランゲージでなんとか伝えようとする!
それに勉強熱心で僕にも英語を教えて欲しいと言います。

なので、少し使えそうな英語を教えてあげた後に、「今度は僕に代わりにヒンドゥー語を教えてよ!」と言うと(当時少し勉強してたのです)二人は得意げになって、「じゃあこれから僕らが先生だ!」とふんぞり返って、競うように僕に教えてくれようとしてくれました。

ヒンドゥー語は発音が難しいので僕が発音に躓いていると、「じゃあ僕の後に繰り返してね!」とすっかり先生が板についていました。

僕が同じくらいの年のころ、親の手伝いもしていなかったし、学ぼうなんて全然思ったこともなかった。日本とインド、どちらが良いなんて言うつもりはないですが、遠いインドで思わぬモチベーションの塊に出会って僕自身を振り返る機会になった貴重な経験でした。感謝!

まだまだいっぱいあるのですが、長くなっちゃうのでこの辺で。
インドは汚くて臭いイメージばかりが日本ではありますが、決してそれだけじゃないこと、日本にはない独特の人懐っこさと温かさがあること、それが伝えられたなら幸いです!
著者は真ん中。後ろの三人はインドの、左の彼はモーリシャスからきた友人と。
Incredible India!!

2011年10月22日土曜日

フィンランドのお友達からメッセージが届きました!

こんにちは。Motivation Maker(=MM)パートナーの砂子田です。
今年8月にAalto大学×i.school×MMのコラボレーションワークショップ(=WS)、フィンランドのお友達にプレゼントを贈ろうを開催しました。
その後、WSに参加したAalto大学の学生がしっかりとフィンランドの子どもたちへ届けてくれ、その時の子どもの様子を写真や動画で届けてくれました!8月のWSに参加して下さった方はもちろんですが、もっと多くの方に見てもらいたい!と考え、皆さんにもフィンランドからのメッセージをお伝えします。

◆Alba
セサミストリートのセンスをもらったAlba。セサミストリートは1950年代にアメリカで生まれ、個性豊かなキャラクター達が描くストーリーは国境を越えて多くの子どもたちに親しまれています。
フィンランドでもポピュラーなキャラクターなのでしょうか。
写真から見える笑顔が嬉しさを語っているようです。
◆Felix
贈り物を広げてきゃっきゃと笑い、とても楽しそうです。
何か面白いことを発見したのでしょうか。





お母さんに「ありがとうは?」と促され、照れくさそうに「Thank you.」と言った姿が印象的でした。

◆Vera&Nea
玄関先でお出迎え!それともお見送りでしょうか。
二人がどんな贈り物を受け取ったのか気になります!
◆Julian
贈り物、開封の瞬間が!
贈り物の中を真剣にそっと開けて…
「これ、なんだろう!?」
見たことがあるという表情でしょうか、それとも初めて見るものに驚いているのでしょうか。
「こうしたら面白いんじゃない!?えいっ!」
弾ける笑顔や身体全体で、「ありがとう」を表現してくれているようです。
フィンランドの子どもたちがAaltoの学生や友人、家族とどんな会話をしながら贈り物を開けたのだろう、贈り物を使っているのだろう…と想像をめぐらせるだけでもとても楽しいですよね。この映像や写真を、WSに参加してくれた子どもたちにも何等かの形で届けたと思っています。
皆が遠いフィンランドのお友達のことを考え、選び、気持ちを込めた贈り物はしっかり届いていると、言葉は違えど子どもならではの心のどこか通じ合っているような感覚はきっと伝わっていると、MMを通じて日本の子どもたちにも感じてもらえたらと思います。そして、この記事をフィンランドの子どもたちにも届けたいと思います。
今回のフィンランドからのメッセージは、私たちWSを運営するMMメンバーにとっても大きな励みとなりました。
MMのWSに参加してくれている子供たちはとてもエネルギーに満ち溢れていて、いつも大人が子どもたちから元気をもらっています。
そんな子どもたちの笑顔が国を越えてつながる、そんな明日が広がるようにこれからもMMは歩んで行きたいと思います。

2011年10月18日火曜日

デザイナー体験「Fan Fun Summer!!」




こんにちは。MMサポーターの渡辺たけゆきです。


8月20日に行われましたMM通期WSの第5回目、"FAN FUN Summer!!"をレポートいたします。

今回のモチベーションリーダーはメーカーで空調機器のデザインを手掛ける小菅啓靖さん。「デザイナーってどんな仕事?」「エンジニアとはどんなところが違うの?」っというポイントを押さえながら、「シル」「ナヤム」「ツクル」の3ステップで参加者にデザイナー視点からのものづくり体験をしていただきました。

題して、"FAN FUN Summer!!"





デザイナーの小菅さんらしい、オシャレなタイトルには「扇風機」と「楽しみ」の2つのファ
ンが入っています。節電志向から、電気屋で売り切れ続出中の扇風機。小菅さんのお仕事が空調機器のデザインであることもあり、今回参加した小学生には“新しいファン”をデザイン考えてもらいました。


■扇風機ってそういえばどんなもの? 扇風機の歴史を「シル」

始めに、知っているようで意外と知らない扇風機について「知る」時間を現職コンサルタントの岩田さん
よりレクチャーしてもらいました。

扇風機を発明したのはかの有名な、エジソン。会場内の誰もが知っているエジソンでしたが、扇風機も彼の発明だということは、普段はもの知りな小学生たちでも知らなかったようです。ちなみに初期の扇風機にはなぜか電球がついており、送風中はライトがついていたようです。

その後も扇風機は改良が重ねられ、羽を工夫した効率的な送風を行う扇風機や、ダイソンの羽のない扇風機などが生み出されましたが、発明から100年以上もの間「ファンが回って風を送る」という基本的なスタイルはまったく変わりませんでした。






■アイデアに「ナヤム」

大学からデザインの道へ進んだ小菅さん。デザインを学び始めたころは、「良し・悪し」という感想・意見は存在するのに、その正解の出し方、決まった評価の仕方がないデザインの世界に悩んだのだそうです。


そんな、小菅さんが良いアイデアを上手く発想するために発明したのが「4コマアイデアシート」。誰がどこで扇風機を使うのかを考えることで、「今ここにないもの・こと」を発想しやすくするアイテムです。
参加者のアイデアシートには、ぎっしりとコンセプトのメモ書きやラフスケッチが短時間で書き込まれていきました。





さて、どんなものができるかな?



■デザイナーの仕事とは? 今ここにないもの・ことを「ツクル」

アイデアが決まったら、実際にそれを「形」にします。


参加者には手持ちの扇風機に使われるモーターとファン、電池が配られ、これを組み替えてアイデアを形にしていただきました。

「形」にするのであり、動くようにしたり、正確に機能したりする必要はないのです。デザイナーの仕事は、今手元にある技術や材料を超えて、今ここにない新しいアイデアを考えること。そのアイデアを説明できるなら、モックアップは粘土やボール紙でもよく、物がなければ口頭で説明すればよいのです。
特にデザイナーの仕事は時間との闘い。締め切りまでに、アイデアを人に伝わるように準備するのが大切だそうです。

このあたりのコンセプトは動く実物の完成までをイメージしていた小学生にはとらえづらかったご様子。
ボール紙がなかなか思うように切れない、好みの色がない、半田付け職人(MM横田さん)に長い列ができていて配線ができない……いろいろな障害にはばまれ締切時間に焦っていました。





■発表タイム!

今回考えたアイデアを、参加者全員に発表してもらいました。

例えば、

・ファンが2か所についていて、上下両方から涼しい手持ち扇風機

・ソールの下にファンがはいっている靴
 足元につねわやかな風が入り、足がムレれない・におわない

・ファンが入っているテレビ画面
 画面からは映像と音だけでなく、風や香も流れてくる迫力満点のテレビ

……などなど現職のデザイナーの小菅さんもビックリの創造性豊かなアイデアがたくさん生まれました。

完成まで漕ぎ着けられず間に合わなかった参加者も、うまく自分のファンに対する思いや考えを伝え、聞いていた参加者の小学生や、保護者のみなさん、MMメンバーから関心を集めていました。

全員が思い思いの、この夏の「ファン」を作れたようです。
参加して下さった皆さま、ありがとうございました。

2011年10月17日月曜日

「明日のモチベーションの育て方」 at 3331 Arts Chiyoda

こんにちは。Motivation Maker(以下、MM)のマネージング・ディレクターの横田幸信です。

長らく、blogを執筆しておらず、大変失礼しました。
本日は、9月11日(日)に開催した、MMの「2011年度上期モチベーション・ワークショップ」のフィナーレとなった、「明日のモチベーションの育て方」の様子を紹介します!




まず、「2011年度上期モチベーション・ワークショップ」(以下、上期WS)とは、MMが2011年4月から9月までの半年間で、計6回開催した、通期のワークショップのことを意味してます。
詳しくは、コチラのブログ記事をご覧下さい!

上期WSの参加者は、小学生〜中学生、そしてその親御さんも入れて、毎回30名程度です。
当日のサポートスタッフには、MMスタッフのみならず、教育やワークヨップに関心のある学生や社会人にも毎回ご参加頂きました。

参加者のうちの半数には、6回のWSのほとんどに続けて参加してもらうことで、各回を通じて「前回ワークショップ後の変化は?」といった質問を受けて頂き、子どもや親御さんの日々の行動や価値観の変化、気づきなどをお知らせ頂きました。
つまり、MMのワークショップの効果について、親御さんと共にモニターしました。

MMでは、「モチベーション」という、ある種とらえるのが難しいものを対象とした教育プログラムであるために、効果を見極めるために、様々な工夫をしています。
例えば、前述したように、親御さんへの継続したインタビューとアンケート調査がその一つです。
他にも、子ども一人ずつに、「モチモチシート」と呼ばれる観察シートを準備し、ワークショップ後にはMMスタッフが定量と定性、事実と推察を分けつつ振りかえり、「モチベーション」の観点からの子どもの成長を見守りました。



MMには、数値処理に明るい理系人材が多いだけではなく、アンケートを通じたマーケティング調査の素養のある者など、定量分析についてはある種の専門性を元々持っていました。
一方で、「モチベーション」の変化を定量的に全て把握出来るわけではなく、むしろ定性的な行動観察や発言記録の方が、より実践的で示唆の多いものとなることが分かってきました。
そのため、MMでは、観察結果の定性的な変化の方をより重視しています。
MMでは、東京大学i.schoolのプログラムにおいて、エスノグラフィーと呼ばれる、フィールドワークから社会や集団を調査する手法を学んだ者も多く、定性調査の方法論についても素養があります。



・・・

さて、前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ「明日のモチベーションの育て方」のワークショップの紹介です。

今回のワークショップは、旧練成中学校を改修して誕生した「3331 Arts Chiyoda」(以下、アーツ千代田)の運営団体合同会社コマンドA代表、株式会社アフタヌーンソサイエティー代表取締役の清水義次さんとのコラボレーションで実現しました!

もちろん、開催場所は、アーツ千代田です!
アーツ千代田は、校舎の様子から学校の面影を残しつつ、さまざまなジャンルの第一線で活躍するアーティストやクリエーターたちがそれぞれの表現を自由に発信する場所として、さらに、地域の人がふらっと遊びにきてアートを楽しめる場所としても機能しています。





本日のモチベーション・リーダー(=ファシリテーター)は、私、横田でした。
MMのワークショップでは、いつも、社会人や学生から何らかの職業や専門分野を紹介しつつ、その職業を体験してもらうようなワークショップのデザインになっています。

その結果として、子供の視界が広がったり、行く先をイメージ出来るようになったりを期待しています。詳しくはコチラのブログ記事をどうぞ。




そこで、私の職業はというと、まずは「研究者」です。



・・・が、実は既に過去の「街角探検!写真で”宝の地図”づくり」のワークショップでこの職業は紹介してしまっているために、困った末に、今回はコチラ・・・



自称イノベーターって、大いにかっこわるいのですが、ワークショプ開催のためにも、ここは多めにみて下さい。笑


二つの職業について、私の中での違いとしては、
①研究者の仕事は、「考えて、考えて、考える」こと。
②イノベーターの仕事は、「考えて、考えて、行動する」こと。
まぁ、「考えて、考えて、」までは一緒ですね。

そして、いよいよ、何をしてもらうかというと。


ということで、まず「未来を描く」ことから始めます。
未来はどんな社会になるのか?自分はどうなっているのか?雑誌のコラージュで表現してもらいます。
色んな雑誌、写真を使って、思い思いに「未来」を表現してもらいます。大人も、子どももスタッフも参加しました。


この回のワークショップは上期WSの最後の締めくくりです。色んなワークショップを経験した子どもたちが表現する「未来」とは???どんな未来が描かれるのか楽しみです。


ちなみに、ワークショップ最初に参加者に聞いてみました。「未来」のイメージについて。車が空を飛んでいる。家も飛んでいる。宇宙に行ける。東南アジアみたいに暑くなっている。トランスフォーマーの世界。タイムマシン。と様々な回答。

「未来をつくろう」。これは、MMが挑んでいることでもあり、子どもたちにも伝えたいこと。今日のワークショップが未来に届きますように。まずは、参加者の皆さんがどんな「未来」コラージュを作るか楽しみです。 

「未来」を表現するのに、何故か「お城」と「江戸時代の絵」の写真を切っている男の子がいます。一体どうなるのか!?



引き続き、未来を描く子どもたち。だんだんのめり込んでいきます。漫画で表現する子、自分で色んな絵を描く子、写真を組み合わせる子、表現方法は様々です。最初は戸惑っていた大人の方もかなり真剣に作業中。

途中からは、何やら別の制作物をつくる子も、、、笑


「未来」コラージュを作る様子。色んな雑誌の情報が子どもの頭を刺激します。少し描きだすと、また想像が止まらなくなり、どんどん未来に突っ走っていきます。


色んな「未来」が完成。重力がなくなっていたり、ロボットと人間が繋がっていたり、匂いの世界や、絵本の中みたいな世界も。天国を描いているお母さんも。 



各チームで、自分の描いた未来を発表。「おおーっ」「すごい!」「へ〜」「これは何?これは何?」「面白い!」という声が飛び交います。考えていること、表現方法も全然違うことがわかります。




子どもがつくった未来の様子に親御さんも興味津々です。子どもの作品には、その子の興味や未来への願望などが詰まっているからです。

そういえば、「未来は日々変わっているから描けない」ということで、「白紙」の子どももいました。彼なりにいつもいつも未来について考え続けている証拠だなと思って、すごいなと感心しました。


・・・

さらにワークショップは続きます。



今日のテーマは、「明日のモチベーションの育て方」。明日(=未来)を描いた後は、自分のモチベーションは何なのかを考える作業です。昔の体験を振り返ってもらいました。

①自分が誰かのモチベーションを上げた経験、②誰かに何かをしてもらってモチベーション上がった経験と、を考えてもらいました。



考えてもらった後は、発表の時間。「最初に発表した人がイノベーター」と呼びかけたら、どんどん手を上げていく子どもたち。活気のあるワークショップが続きました。




①誰かのモチベーションを上げた経験として、「雑巾がけとか、ママの手伝いをしてあげたこと」や「友達が成功した時に一緒に喜んであげたこと」、「忘れ物を忘れた友達がいて、先生には伝えず、こっそり文房具・消しゴムを貸してあげたこと」、「励ましの言葉をかけてあげたこと」、「後に楽しみがあるとモチベーションが上がる」、逆に「怒られても馬鹿にされてもモチベーションが上がる」という声も。




他にも、「普段は冷たくしている後輩に話しかけること」「友達の話をしっかり聞いてアドバイスしてあげること」などのモチベーションを上げた経験。
また別の子からは、「小説を書いて、人に見てもらう」ことでモチベーションが上がるとのこと。

子どもの発言に触発されて、お母さんも発表開始。「料理を作ってあげること」で家族のモチベーションを上げ、「テレフォンカードを「いつでも電話してね」というメッセージ付きでもらったこと」「困ってくれた時に共感してくれたこと」で自分のモチベーションが上がったとのこと。





ここで大切なのは、子どものモチベーションの要素を、親御さんも知っておいてもらうことでしょう。それが家庭でのモチベーション持続のヒントになります。
そして、子どももお母さんやお父さん、他の家族、友達のことを知っておくこと、それが自身のモチベーション持続にも役立つかもしれないですし、なによりその人をモチベートする事が出来ます。




・・・

そいて、いよいよ復習タイム。今日やったことってなんだったかな?未来を描いて、自分を理解して、じゃあ、どうしよう?ちょっと高い「未来」に到達するために、どういう道をたどるのか。進み方は色んな進み方がある。



でも、「ちょっと高い未来」に進んでいくために、自分のモチベーション、周りの人のモチベーションがすごく大事。そうやってやる気を出し合って、常にそういうことを考えて、生きていくのが大事です。


そして、最後にお決まりのページ、「今日、伝えたかったこと」。このページでは、その日のモチベーション・リーダーが、ワークショップを通じて伝えたかったことを最後に確認します。




そして、ちょっとだけ、持論を紹介。「未来」を考えながら進む人がイノベーター!自分が進んでいくステップを考えているだけじゃなくて、「未来」を描くのがすごく大事!とか。

ちなみに、私はこの日は未来のコラージュをつくっていませんでした。

それには理由がありました。

なぜなら、その日、また上期WSそのものが、私の未来のコラージュだったからです。

例えば、その日の会場である、アーツ千代田のような学校やその跡地で、先生以外の地域の大人とも子どもが一緒に学び合う場が増えるといいなぁ、そして、その場ではそれぞれの未来や希望を描いて、互いを理解しあう、アドバイスをする、継続してモチベートし合う関係をつくる。

そういうことが、未来の学びの場と環境、内容だろうと。






ブログを読んで下さった皆さん。

皆さんは、どんな未来を描きますか???




・・・・・


最後になりますが、いつもMMの活動に参加してくれる子ども達、親御さん、ありがとうございます。
皆さんとの大切な時間がMMスタッフ全員のモチベーション要素になっています。
私は、個人的には、小中学生の皆さんの予想不可能な動きと発言が大いに刺激的で、いつも愉快です。

そして、お忙しい中MMに協力して下さる、アドバイザーの東京大学i.schoolの堀井秀之教授、同じく田村大さん、そしてラーンネットグローバルスクールの炭谷俊樹さん、いつもありがとうございます。

そして、そして、MMを応援してくださる組織、個人のたくさんの皆さん、ありがとうございます。

そして、そして、そして、MMスタッフの皆さん、お疲れさまでした。色々ありがとうございます。
これからも着々と教育のイノベーションを実現しましょう。


皆様のお陰で、取りあえずは、上期WSを終えることが出来ました。
そして、来月11月からは、下期WSをスタート出来そうです。
今後ともご支援よろしくお願いいたします。



追伸
今後もアーツ千代田でも継続してワークショップ開催していきたいですし、そうさせて頂きます、きっと。
学校という場の持つ力や文脈を軸足に、教育のイノベーションを希求したいです。


2011年10月14日金曜日

世界の子どものモチベーション~サインバイノー!


こんにちは。Motivation Maker(=MM)パートナーの砂子田です。
厳しい残暑も過ぎ、駆け足で秋がやってきましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今回はワークショップ(=WS)のお話しではなく、世界の子ども×モチベーションについて書こうと思います。
MMメンバーは多彩な人材が多く、海外にしばしば行く方も。
そこで!海外の子どもはどんなふうに生活をし、どんなことに興味があるのか、モチベーションはどこにあるのか探ってみたいと思います。

記念すべき第一弾はモンゴルの子どものお話しです。
東京はまだまだ暑い9月上旬、夜間気温が10℃以下のモンゴルへ行ってきました。
本記事のタイトルの「サインバイノー(こんにちは)」と「バイルララ(ありがとう)」この二言を覚えて日本を発ち、約1週間モンゴルの遊牧民の方と過ごし、馬でモンゴルの草原を旅しました。
モンゴルは日本の4倍の国土に人口が270万、その10倍の家畜がおり、とても開放的な国です。
モンゴルでは保育園が0~3歳、幼稚園が3~6歳、小・中・高校がそれぞれ4年ずつという教育制度です。
そこで出会った就学前の3人兄弟。普段はモンゴルの首都ウランバートルに住んでいるそうですが、夏の間だけ草原で稲のような草と真っ新な青い空に囲まれた自然の中で過ごすそうです。
おもちゃと言えば、両手に持てるぐらいのちょっとしたものだけで、あとは自然の中が無限の遊び場です。モンゴルではアメジストに似た紫色の鉱石がよく採れるそうで、その石を組み合わせて目的地までの道を作ったり、石で山を作り「オーボ」と呼ばれるお祈りの場所を作ったりしていました。
そこにあるもので作り楽しむ能力に長けているように感じました。
印象的だったのは、子どもの好奇心と輝きに満ちた目、元気いっぱいに走り回る姿、そして社交性。5,6歳の子どもが初対面の大人に対して臆せずに様々なことを質問し、「なんで?なんで?」とはしゃぐ姿には驚かされました。広い大地で生きているおかげか、素直で力強い生命力を感じました。

もう一人は既に成人している遊牧民の方。馬を飼い、馬の子育ての時期には2時間おきに乳を搾り、その乳を一晩寝かせて作った馬乳酒や肉を市場で取引することで生計を立てているそうです。写真にもあるように、ゲルにはテレビがあり外の世界も知っていながらも今の生活に誇りを持って自分は自分でいいのだという姿勢がとても素敵に思えました。

モンゴルからのモチベーション、その源は「あなたはあなたで素晴らしいし、私は私で幸せだ」という比較ではなく互いを尊重するおおらかな国民性から生まれているように感じました。

国が違えば文化も考え方も違う。
モンゴルは星空がとても綺麗なのですが、モンゴルの人は星空を見たり流れ星に願いごとをする文化がほとんどないそうです。モンゴルでは星は亡くなった人の象徴で流れ星は自分が死んだ時に流れるもの、という言い伝えがあり、不運なことに流れ星を見てしまったら「プイッ!(あれは、私じゃない)」と言うそうです。

今回は、モンゴル100の発見!というテーマを持ちつつ旅をしてきました。
ここでは語りきれないエピソードが多くありますが、私が最も感じたのは「適応」することの重要性です。
その場、その時に適応しつつ、軸をぶらさず、そういったバランスがモチベーションの維持には必要なのではないでしょうか。

次回はインドからのモチベーションをお届けします。