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2015年2月28日土曜日

「ふしぎを探す研究者体験」、担当:横田幸信氏(東京大学i.schoolディレクター)


研究者の仕事は?
 今日は2014年度下期のMM通期ワークショップ(以下、WS)の第3回目です。上野にある国立科学博物館で開催されました。今日のモチベーション・リーダーは、東京大学でアイデアを生み出す方法を研究したり、教育したりしている横田幸信(よこたゆきのぶ)さんです。今日は皆さんに「研究者」の仕事を体験してもらいます。
 「研究者の仕事の第一歩は、ふしぎを見つけることです。答えを知るより、まずは何をふしぎだなと思うかが大切です。」今日のWSでは、一人ずつカメラをもって科学博物館の中を探検してもらい、自分がふしぎだなと思ったモノを写真にとってきてもらいます。大人ですらその答えを知らないような、本当のふしぎを見つけてきてください!それが今日の目標です!





どこに行くか、作戦づくり
 写真のフィルムは一人10枚あります。そして探検に使える時間は2時間です。
限られた時間内でどのようなルートでどこに行くのか。もっともすごいふしぎを見つけるためには、探検にも作戦が必要となります。探検に出かけるまえにまずは基地で作戦会議をしてもらいました。

友達との決まり事を守る
 カメラは、2つの小隊(世帯ごと)に1台しかありません。限られたカメラを友達と共有しながら探検をします。そのために前半に使う人と、後半に使う人を分けて、順番で利用することになります。どちらかがカメラの受け渡しの時間を守らないと、もう片方の友達が困ることになります。お互いに約束を守って探検はすすめていきましょう。







知らないことは恥ずかしくない
 今日はふしぎなことをみつけるのが目標です。だから、わからないことは積極的に聞いてみましょう。普段は、わかったことを自信をもって発表しますが、今日はわからないということを自信をもって聞いてみたり、発表したりすることが大切です。研究者の仕事では、「わからない」と自分自身で気づいたり、他の人に伝えるいうことはとても大切なことです。知らないこと、わからないことを人にわかりませんということは、全く恥ずかしいことではありません。





わからないことを発表する!
 探検から帰ってきたら、基地でグループの人と相談して、自分が最もお気に入りのふしぎの写真を決めました。自分では気づかなかったふしぎを他の友達が発見していたりしました。普段の何気ないところにも、そういう不思議は潜んでいるものですね。そしてそのふしぎを「ふしぎ発見シート」に記入して、発表してもらいました。答えのないこを人前で自信満々に発表する機会はそれほど多くないですよね。




横田さんからのメッセージ
 最後に今日のWSで皆さんに伝えたかったことについて、横田さんから発表がありました。
①自分が行きたい場所と時間を、自分で決めて、仲間との約束を守ることの大切さ。
②「ふしぎだな〜」「わからないな〜」という気持ちを大切にして、大人に伝えることは、学校の勉強も楽しくなるコツ。
③「ふしぎなモノやコト」は、既に行ったことがあるところ、身近なところにも、たくさんあります。
④これからも、たくさんたくさん、「ふしぎなコトとモノ」に出会えると思うとワクワクしませんか?