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2010年5月26日水曜日

5/29(土)i.schoolイベントの耳寄り情報





皆さんもすでにご存知の通り?、
5/22に東京大学i.schoolの書籍が出版されました。
http://www.amazon.co.jp/東大式-世界を変えるイノベーションのつくりかた-東京大学i-school/dp/4152091320

そこで、5/29(土)に東京大学にて出版記念イベントを開催致します!かなり愉快な感じの"展示即売会"です。笑
http://ischool.t.u-tokyo.ac.jp/news/innofes_may10


なんと、当日は特別に東京大学i.schoolのワークショップに一般の方でも参加出来ます!!定員20名様限定!

ファシリテーターは、日立製作所デザイン本部の丸山さん、能田さんという"かっこいい"2名の方々です!笑


また、下記のイベントプログラム内の第二部を"Motivation Maker"(以下、MM)がプロデュースさせて頂きます。

「こども×おとな」と「ソーシャル・イノベーション」がキーワードです。
第一部の方も、一参加者/お手伝いとしてMMも会場にいると思います。
ご都合が合えば、ご参加頂けるのことを楽しみにしております。


以下、お知り合い等で興味をお持ち下さりそうな方がいらっしゃいましたら、
ご案内して頂けますと幸いです。


以下転送・転載可
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博報堂イノベーション・ラボ、日立製作所デザイン本部、放課後NPO、こどもごころ製作所、
クリエイティブ・ディレクター永井一史氏、来たる。
『東大式 世界を変えるイノベーションのつくりかた』LIVE!!

http://ischool.t.u-tokyo.ac.jp/news/innofes_may10


◎ ◎ ◎
i.school本「東大式 世界を変えるイノベーションのつくりかた」の出版を記念して、i.schoolは東京大学で五月祭が行われる5月29日(土)、イノベーション・フェスティバル(通称「イノフェス」)を開催します。もりだくさんのコンテンツをこちらからご確認ください。

【第1部 13:00~15:30】
公開ワークショップ 「生体験!東大生が学んでいる“イノベーションのつくりかた”」

◎オープニング・トーク 「i.schoolとは? どうして東大に“イノベーション”が必要なのか?」 堀井秀之×田村大
◎自由参加型ワークショップ 「愛着のエクスペリエンス・デザイン Feat.日立製作所デザイン本部」 丸山幸伸×能田弘行
◎パネルディスカッション 「イノベーションを生み出すちから、どう育てるか?」 堀井秀之×田村大×丸山幸伸

※自由参加型ワークショップへの参加を希望される方は、できれば自分の“愛着”をひとつ、ご持参ください。
※自由参加型ワークショップの定員は20名とさせていただきます。当日12時より受付開始、先着順締切。
※ワークショップに参加せず、見学をしていただくことも可能です。

堀井秀之|東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教授。i.schoolエグゼクティブ・ディレクターとして、運営を統括する。東京大学知の構造化センターではセンター長として、分散する知の構造化と価値化をテーマに研究開発を推進。著書に「問題解決のための『社会技術』」(中公新書)など。

田村大|i.schoolディレクター。(株)博報堂イノベーション・ラボ上席研究員を兼任。社会科学、認知科学を背景に、人間中心のイノベーション・プロセスの研究教育に取り組む。また、2000年代前半より「ビジネス・エスノグラフィ」の体系化に着手し、数々の企業コンサルティングを手がけた。共著に「センサネットワーク技術―ユビキタス情報環境の構築に向けて」(東京電機大出版局)等。

丸山幸伸|(株)日立製作所デザイン本部。インキュベーションデザインセンター所属。携帯電話、PC他、AV・情報機器のプロダクトデザインを担当の後、2000年以降は、インタラクションに関する学際的コラボレーション活動を行う“日立ヒューマンインタラクションラボ(HHIL)”の創設メンバーとして、コンセプト試作機の社外発表、異業種プロジェクトへの参画を通じたクリエイティヴ活動等に従事。現在は“サービスイノベーション・デザイン” 領域を立ち上げ、新事業創生に資するデザイン活動チームのディレクターとして活動。

能田弘行|(株)日立製作所デザイン本部社会ソリューションデザイン部。パソコン、通信機器のプロダクトデザインを担当の後、現在は昇降機(エレベータ、エスカレータ)のプロダクトデザインを推進。昇降機を中心とした都市サービス、ソリューション分野のデザインにも従事。


【第2部 16:30~18:30】
公開セミナー 「こども×おとなでソーシャル・イノベーションする」

◎オープニング・レポート 「イノベーションを、こう学んだ。こう創った。」 Motivation Maker×堀井秀之
i.schoolのワークショップ“社会的企業をつくる”のご紹介と、そこから生まれたMotivation Makerのプレゼンテーション
◎講演 「おとながこどもにイノベーション!~放課後NPOアフタースクールの取り組み」 織畑研
◎講演 「こどもがおとなにイノベーション!~こどもごころ製作所の取り組み」 軽部拓
◎パネルディスカッション「ソーシャル・イノベーションをどうつくるか?」 織畑研×軽部拓×永井一史×堀井秀之

織畑研| 特定非営利活動法人放課後NPOアフタースクール副代表。1976年東京都世田谷区出身。慶應義塾大学入学後は、代表の平岩氏と共に母校の慶應義塾中等部野球部の学生コーチを務める。同大学卒業後、(株)富士通、(株)モノリスを経て、2007年放課後の専門家を目指し独立。世田谷区・港区・横浜などで活動中。

軽部拓|(株)博報堂 こどもごころ製作所所長。1968年生まれ。東京大学経済学部を卒業後、博報堂に入社して以来一貫してマーケティング畑を歩む。2004年初の著書『あなたはクセで生きている』発表。2007年こどもごころ製作所所長就任。

永井一史| (株)HAKUHODO DESIGN代表取締役社長・クリエイティブディレクター。1985年多摩美術大学卒業後、博報堂入社。2003年㈱HAKUHODO DESIGNを設立。2007年より、デザインを通じてソーシャルイシューの解決支援に取り組む活動を手がける、Hakuhodo+Designプロジェクトを主宰。2008年より、雑誌「広告」編集長。

【12:00~終日】 展示 『i.schoolフォト・レポート』& 書籍販売
膨大な写真資料を用いて、i.schoolの09年度の活動の記録をレポートします。IDEO、博報堂、日立製作所デザイン本部などイノベーションの第一人者がファシリテートし、東大生が学んだ『世界を変えるイノベーションのつくりかた』を、ぜひ追体験しにきてください。同名の書籍の販売も行っております。ぜひお立ち寄りください。

会場:福武ラーニングスタジオ →map http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access.html
東京大学福武ホール地下1階。UT CAFE脇の階段を一番下まで降り、ドア入って左。

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2010年5月23日日曜日

2010.05.15-16の活動

パートナーの等々力です。

2010年5月15・16日に行われたMotivation Makerのミーティング&WSの様子を、
リアルタイムドキュメンテーション(RTD)という手法を用いて記録し、新聞にしました。
RTDについては等々力の自己紹介を見ていただきたいのですが、
この新聞にはMMが行った活動が時間軸で構造化されて視覚化されています。

5月15日付け

5月16日付け

今後もMMの活動はこのような新聞にして配信していこうと思っていますので、
よろしくお願いします!

2010年5月13日木曜日

土持ゆり:「自分の経験を活かして、誰かの役に立てたらいいな」

パートナーの土持ゆりと申します。
遅ればせながら、自己紹介をさせていただきます。

現在私は、某IT企業にて、社員のモチベーションを高めるための施策立案や実施などに取り組んでいます。Motivation Makerへの参加は、とある方にご紹介いただいたことがきっかけでした。活動内容を聞いた瞬間、「これは、自身の経験が活かせる(役に立てる)のではないか」と思い、参加させていただくことになりました。

【社会に出て初めて現実を知る】
私は、3歳の頃に父を亡くしました。小学校まではよく、「寂しくないの?」「かわいそうだね。」などと言われたのですが、祖父母・母・弟と一緒に暮らしていた事や、親戚が多かったため、寂しいと思った事は一度もありませんでした。むしろ、愛情たっぷりの中で育ったのではないかなと思っているぐらいです。しかし、社会に出て父親がいなかったことの弊害を感じた瞬間がありました。それは、社会に出るまでの20年間、社会と断絶された生活を送っていたために、社会に出て初めて現実を知り、自活する事の大変さを知ったときです。なぜ社会と断絶されていたと思ったのかというと、私や弟に寂しい思いをさせたいようにと、祖父母が働きに出て、母は専業主婦としてずっと家にいてくれたので、会社で働く人の姿を身近に見ることなく、また働いている人の話を聞くことなく育ってしまったので、心のどこかで、「ずっといまのような生活が続く」と思っていたのだと思います。(ただの世間知らずとも言う。そういえば、祖父母から会社の話を一切聞いたことがありませんでしたが、何故だろう・・・。)

【なぜ勉強をしなかったのか】
祖母や母の世代の女性は、結婚して専業主婦になるのが当たり前の時代だったので、私もそうなるんだろうと思っていました。よって、勉強をしても意味は無い、生きる上で役に立たないと勝手に決めつけ、勉強は一切せず、友達と遊んだり、テレビを見る日々を過ごしていたのです(いま振り返ると、末恐ろしいです。)進路を決めるときなどには、「学校の先生になりたいです。アナウンサーになりたいです。」と、身近にいる先生やら、テレビに出ていてかっこよさそうな職業を言っていました。しかし本気でそうなりたい訳ではなかったので、そうなるために勉強をするという発想は皆無でした。そうこうしているうちに、高校卒業の時期が近付き、“とりあえず”短大に行きました。(母からは、大学にいって欲しいと言われたのですが、勉強を全くしていなかったので、大学進学は無理でした。)

【はじめて味わったどん底】
無事に短大を卒業し、就職をしたのですが、そこで、どん底を経験しました。
これからは一人で生きていかなければならないのだ。結婚して専業主婦になるといっても、相手が見付からないかもしれない。それに、専業主婦でいられる人が少なくなっていたときでした(働く女性が増えた・不景気の影響で、共働き夫婦が増えた)ので、余計に焦りました。なぜなら、自分には学歴も知識もコネも無い。当時働いていた会社は10名程度の会社であり、一般事務職を担当していたので、この先給料が上がることは期待できませんでした。よって、一人で生きていけるだけのお金を稼げる要素や環境が全く無かったのです。このときはお先真っ暗で、とにかく不安な日々を送っていました。しかし、どう動けばいいのかも分からず、不安を抱えたまま、環境が悪いなどと愚痴を言う毎日。しかし、どんなに愚痴を言っても、スッキリしないし何も解決されませんでした。

【自分で決めた、稼げるようになりたいという目標】
そこで、稼げるようになるにはどうしたらいいかを考えました。自分が知っている「稼いでいる人」といえば、芸能人・プロスポーツ選手・弁護士・医者など、自分とは違う世界の人だし、いまさら努力しても難しいのでは?(当時23歳前後)と、暗闇を模索していました。しかし、このままでは何も変わらない、少しずつでも稼げるようになるために努力をしようと思い、経済塾(といっても、超初心者向け)に通うなどして、人生初の勉強を開始しました。すると、経済塾には有名大学を出て、大手企業に勤めている方が大勢いたので、その方々から話を聞いているうちに、世界が広がっていきました。「そんな会社もあるのか~。そんな職業があるの?それなら自分にも出来るかも。やってみたいな~。」と思いをめぐらせるようになり、現在勤めている会社に転職をしたのです。現在の会社は社員数700名ぐらいの会社なので、大企業というわけではないのですが、10名の会社にいた私にとっては幸運な出来事でした。(お先真っ暗だと思っていた数年前からは信じられない転職だったので・・・・)

【自分の個性を認めて貰えたときに自信がもてる】
そして、現在の会社でも、様々な人との出会いがあり、世界が広がっています。実は現在の会社では一般事務職ではなく、営業職からスタートしたのですが、いろいろと厳しいこともあり、自分は役に立てない存在なのではないか?と思ったこともありました。しかし、あるとき、自分が興味を持っていた分野で活躍されている方から、「あなたの感性は良いと思う」と褒めていただいたことがあり、そのことがきっかけで、「自分は自分のままでいいのだ。」と確信し、自信を持ちました。営業を始めた当初は、出来る人の真似をしたり、先輩のいうとおりにしたり、自分を押し殺していたのですが、あのひとことで、それが吹っ切れて、「自分にもいいところがあるんだ~。このままでもいいんだ~。」と思えた瞬間に、力が出てきたのです。

【自信を持ち、目標に向かって突き進む】
社会人生活を送る中で、様々な仕事と出会い、その中で、興味のあるものが明確になっていきました。(=目標が出来た)さらに、自分の個性を認めてもらえたことで自信が出て、目標に向かって頑張れる土台ができたと思います。同時に、勉強することの大切さも分かりました。社会に出るまでは、訳も無く、「勉強しろ」とだけいわれていたので、何故勉強しなければいけないのかが分かりませんでした。しかし、心の底から「こうなりたい。あれをやってみたい。」と思えることが出れば、自然と目標に向かって頑張れるのではないかと思います。また、その目標を見付けるのが早ければ早い程、いいのではないかとも思います。つまり、子供の頃に様々な体験をすることで、その中から自分に響く何か(興味)を見付けて努力できる環境が必要なのだと痛感したのです。

【興味のあることに出会い、それに打ち込むための環境を創る】
子供の頃から様々な経験のできる環境に育った人はいいのですが、私のように、そのような環境にいない人もいると思います。Motivation Makerは、そのような人達に、『興味のあることに出会い、それに打ち込むための環境を創る』ことで、子供の可能性を広げ、自分の意志で楽しく生きることのできる未来を切り開くお手伝いができると思っています。

【最後に】
私の場合は、たまたま勉強が必要だったのですが、必ずしも勉強だけが必要な訳ではありません。そして、有名大学を出て大企業に入る事だけが幸せでも無いと思います。(その人が自分で納得して決めた目標であり、それが自身の望む幸せなのであればそれもありですが。)人それぞれ興味の対象は異なると思うので、自分が心底興味を持てることをみつけてそれに打ち込んでいける環境が必要だと思います。(←ちょっとしつこいですね。)これは、子供に限った事ではないかもしれません。世の中・社会全体がこうなると、もっと行きやすい世の中になるのかなと思いつつ、活動していきたいと思います。

2010年5月12日水曜日

ペット博を楽しんで!!

パートナーの風間です。
5月1日,幕張メッセで行われたペット博2010に行ってきました!!

会場はまさにペットづくし。それだけで,犬好きの自分は大満足でした。



今回の目的は,「づかP」ことパートナーである石塚さんが立ち上げた生中継番組の現場を見に行き,現場の臨場感を肌で感じること。

石塚さんはテレビプロデューサーでもあり,東京大学大学院情報学環教育部にも在籍なされているとてもアクティブな方です。

そのため,今回もただでは終わりません。
さっそく,チームを組まされ,「自分たちがライバル放送局だったらどういった番組を作る?」という無理難題とともに,ハンディカムまで渡してくれました。笑



「ただいま,海浜幕張駅に着きました。これから,幕張メッセで行われているペット博を見に行ってきます!!」

駅に着いたときから勝負はスタート。自分たちも放送側の視点に立ちます。

しかし,ここからが難しい。
どう伝えたら良いのかが分からないのです。

「ナレーションの声は邪魔にならないかな?」
「ペットはアップで撮った方が良いのかな?離れて撮った方が良いのかな?」
といったように,普段視聴者の側にいると考えることがないことまで,考える必要が出てきたからです。


グルメレポもやってみました。

「どうですか?」
「おいしいです・・・」

ここでも上手い切り返しの難しさを知りました。苦笑
「味のIT革命や~!」「まるで宝石箱や~!」なんて気の利いたことは,とっさには出てきません。笑
つくづくタレントさんの偉大さを感じました。


まとめますと,「人にものを伝える」ことの大切さと難しさを体感できた1日でした。

いくら良いものでも魅力的に伝えることができなければ世の中には出てきません。そのため,良いものを作ることと,それをしっかりと人に伝えることが大切になってきます。

Motivation Makerの強みは石塚さんのような「人にものを伝える」プロフェッショナルがいたり,デザイナー,技術者,研究者,営業担当,留学生,経営コンサルタントと色んなバックグラウンドを持った人たちがいることです。

そこで,色んな視点でものごとを考え,色んな手段で世の中に情報を発信することができます。

教育に関しましても,「これからの時代の新しい教育」とは何かを皆様と考えていけたらと思っています。

そんな僕たちですが,今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2010年5月11日火曜日

「MM的な働き方」のご紹介

今回は、Motivation Makerの仕事の仕方について、少しご紹介しようと思います。

今の「昼の仕事」を辞めずとも、社会の為に「夜の仕事」を出来ます。

昨年11月から活動を開始したMotivation Maker(以下、MM)は、東京大学i.schoolの教育プログラム、2009年度 第3回人間中心イノベーション・ワークショップ「社会的企業(ソーシャル・エンタープライズ)をつくる」から生まれた、教育系ソーシャル・エンタープライズです。

東京大学i.schoolのその回のワークショップでは、i.schoolエグゼクティブ・ディレクターの堀井秀之先生ラーンネット・グローバルスクール代表兼神戸情報大学院大学学長の炭谷俊樹先生、にレクチャー及びファシリテーションを担当して頂きました。


社会に存在する問題を発掘し、その問題構造を理解し、解き方を考えて、最後に事業活動という方法を使って継続的に解ける仕組みを考えました。

この思考プロセスでは、問題発掘と問題構造理解が先に来ている点がポイントです。「ビジネスモデルありき」ではないところです。


活動内容については、また後日紹介するとして、今回は、仕事の仕方にフォーカスして紹介します。


本気でこのような取り組みをやろうとすると、自分たちの中に色々な葛藤が起こります。

まず起こるのが、例えば「現時点でさえ勉強や研究忙しい」、「仕事もあるから、なかなか表立って活動出来ない」、「今の勉強や仕事を犠牲にしてまでは参加できない」などです。

私の中にも実際そういう葛藤がありました。



でも・・・・、「気合い」があればなんとかなるかなと思い、やることにしました。笑



しかしながら、今回の事業では、それらの葛藤を私が好きな「気合い」ではなく「現実的」な手段で克服するためにも、組織運営方法やタスク(=作業のまとまり)の設計方法、実施方法、管理方法について実験的な試みをしております。



①まず、組織運営方法についてです。

実はMMには「トップ」は存在しません。

現時点では、10名の「パートナー」により合意された意思決定とタスク設計、タスク遂行がなされています。

ある意味10名全員がリーダーです。このMMの組織運営はi.schoolのワークショップ開始時からずっとそうです。

但し、それですとスケジュール管理があまくなったり、非効率的な運営になってしまうとわかってきたために、パートナーの中に、論点を提示したり、スケジュール案をだしたり、意見をとりまとめるような、「調整役」の仕事を作りました。

以前からのパートナー全員がリーダーシップをとりプロジェクト遂行していく本質的な点は変わっていません。



②次に、タスク設計と遂行、管理についてです。

事業遂行に必要となるタスクを現在5つに分けております。

しかし、全体のタスクを通して、積極的に参加者間の協業が発生するようになっています。

事業会社でよくある業務スタイルの、「一つの大きめのタスクを一人が担当する」のではなく、よりダイナミックに、複数の細かいタスクを複数人でごちゃごちゃ網の目のように担当するような運営になっています。

実験的ではあるのですが、自分の強みであるテーマや能力を、活用出来そうなプチタスク(=作業)をみつけ、ちょっとずつでも積極的に活かすスタイルです。

「苦手なことをやるのも勉強のうち」というのも分かりますが、少なくともMMの活動に限っては、「得意なことだけやって感謝される方が自分もMMも楽しいしうれしい」だと考えています。

もちろん自己成長のために少し背伸びしたタスクに挑戦してもらうことも歓迎しておりますし、そういう必要性に出会う機会も増えています。


③最後に、それらの働き方を支えるツールについてです。

パートナーの一人である榊原直人さんが、メーリングに限らず、google sitesやソーシャルブックマーク、RSS、google doc、skype、drop boxなどのコミュニケーションツールをフル活用する、MMに最適な事業遂行プラットフォームを構想し作り上げてくれています。

Google sitesはgoogleが提供するwikiのサービスです。Wikipediaのように、サイトを皆で更新しながら、成果物を作り上げます。このサービスを使い、パートナー10名で、オンライン上で情報共有とアイディアを積み上げる議論が可能となっています。

特に、twitterのように、自分のアイディアを「つぶやく」というのが大切だと考えており、パートナーの思考と議論の変遷は、wikiに残していけるようにしております。そのアイディアに乗っかる、回答する形で、wiki上で議論が進みます。長々とした文章ではなく、なるべく細かいアイディアを「つぶやく」のがうまくいくコツのような気がしています。ポストイットのweb版とでもいいましょうか。

メーリングリストにメールでちょっとしたアイディアを流すのは気が引けますが、wikiにメモ程度に残すという程度が心理的垣根が低いようです。また、アイディアを積み上げるにはそういう心理的障壁を下げるのが要諦だと考えています。

また、wikiにはgoogle docのアウトプットをヴィジュアル的に同期とって表示出来ます。わざわざファイルを開くという動作が発生しません。タスクスケジュールをエクセル的なフォーマットで作成し、ヴィジュアルとしてwiki上で共有しております。

口頭でコミュニケーションをとる必要がある時は、もちろんリアルの打ち合わせも行いますが、skypeを用いた打ち合わせも積極的に活用しています。

少し重たいファイルを交換したい場合は、メーリングリストでは不可能ですので、drop boxを使用します。2GBまでは無料のはずです。これで、パートナー内での仮想的な共有フォルダが出来ます。

ソーシャルブックマークでは、自分が気になり、他の人に見せたいwebサイトをタグ情報付きでブックマークしておきます。そのタグを、「MM」とかにしておいて、MMの他メンバーに「おすすめ」が分かるようにしておきます。またタスク毎にみてもらいたいものは、「MM1」や「MM2」などとしています。

このソーシャルブックマークを常にチェックしてもらうのは、とても手間がかかりますので、RSS登録しておいてもらいます。すると、私がブックマークを追加した時にだけ、RSS配信で情報が届きます。それはi-phoneなどのスマートフォンで、簡単に確認してもらえます。この仕組みのいいところは、ブックマークの順番やタイトルがRSSを用いて時系列で把握でき、その人の現在興味のあることや思考の広がり方や作業スピードがリアルタイムでわかることです。

Web情報をみて、そのURLをメールで共有したりすると、手間がかかりますし、その情報が埋もれてしまいます。その点ソーシャルブックマークのタグ付けとRSSでの共有は、上記二つを解決し、なおメリットも多いです。



以上が、MMが実践しており、私自身も現時点で「合理的な働き方」と思える方法です。


実験的な取り組みですので、トライ&エラーでどんどん改善していきます。


こういうお仕事プラットフォームをつくってくれたMMパートナーの榊原さんに感謝です!! 


モチベーションを上げる方法論での気づき

5/8(土)に以下の、「学習学フォーラム2010」というイベントに参加してきました。
「バーチャルとリアルの融合」というテーマでした。
http://www.learnology.org/LF/2010.html#03

続きです。


"Motivation”

「モチベーション」

そのシンポジウム中で話がありました。

Motivation Maker(以下、MM)のパートナーとして、かなり食いついて、パネラーの方々のお話を聞いておりました。


「モチベーションを上げるにはどうしたらよいか?」という話。

記憶している範囲で出た意見は以下のようなものでした。

・人と人が対面で接してこそ、熱が伝わる
・人の目をみて対話することで、精神面での信頼や理解が行われる
・BBT大学院大学では、webでの対話で学生同士が切磋琢磨している
・モチベーションは人と人の関係性によって高められる


私なりに、上記のような話を以下のフレームで聞いておりました。

モチベーション向上の二つのステップ

①発見:モチベーションが自分の中に生まれる瞬間

②維持:モチベーションが持続している状態

すると、なんとなく分かって来たのが、以下のようなことでした。

・①発見と②維持の両方共に、「人と人」という要素が共通している
・①発見には、人と人の直接的コミュニケーションが必要である
・②維持には、必ずしも直接的コミュニケーションは必要ではない
・②維持には、「仲間」や「メンター」、「ロールモデル」が有効そう


こういうことを考えていると、人工衛星の打ち上げと周回軌道上に留まる話に似ているなと思いました。

第一宇宙速度と第二宇宙速度というものがあります。

第一宇宙速度:地球の周回軌道上に衛星として存在するために必要となる速度。この速度以下だと地球に落ちてきます
第二宇宙速度:地球の成層圏外へ脱する時に必要となる速度。この速度以下だと、宇宙に出て行けません

さっきのモチベーションの話と、番号の振り方の順序が逆ではあるのですが、殆ど同じ概念だなと思いました。


①発見については、強烈かつ強力、瞬間的な速度が必要となる。速度の安定性や方向性よりも、大きさが大事。

②維持については、速度の大きさよりも、軌道維持にも気を配りつつの、安定した速度コントロールの方が大事。


Motivation Makerの教育サービス設計に大変示唆のある時間でした。

2010年5月10日月曜日

予感研究所3にお邪魔しました

5/4(火)、日本科学未来館にて開催されていた、「予感研究所3」に参加してきました。
http://openspiral.jp/

予感研究所3とは、「アート+テクノロジー+エンターテインメント=!?」みたいなテーマで、大学で創出されるメディア系技術や作品を紹介する、どちらかというと子供向けのイベントです。

紹介されている技術や作品は、「技術レベルの高さが一押し」というよりは、「この技術でこんな面白いことが出来る!」という、感性的なものが多かったです。その点、私たちMotivation Maker(以下、MM)の興味あるところでもあります。

このイベント内の「Zuzieワークショップ」に、MMパートナーの等々力さんが運営側で参加しておりました。
↓等々力さんの自己紹介
http://motivation-maker.blogspot.com/2010/05/motivation-maker.html




また同じくMMパートナーの石塚さんと風間さんは子供たちに混ざって、ワークショップに参加しました。私(横田)は、ワークショップの途中から来場したのですが、石塚さんと風間さんがかなり子供たちと一緒に愉快にはしゃいでおり、なかなか二人を見つけられませんでした。笑
真ん中の人がすごく張り切っている風間さん。




ワークショップの様子は、下記のサイトに動画で紹介されています。
http://openspiral.jp/archives/754


等々力さんは、ワークショップの内容をリアルタイムで記録・配布して、そのワークショップの振り返りに役立てるという、リアルタイムドキュメンテーション(RTD)を研究している方です。

RTDでは、この写真の壁新聞のように、ワークショップの進行に合わせて、どんどん写真や文章が追加されていきます。
またこのような壁新聞とは別に、参加者が持ち帰ることが出来るサイズで、RTDが作成・配布されます。
ワークショップ終了後すぐに配布するのがポイントです。それが、参加者のワークショップの「振り返り」に有用だからです。

本当にリアルタイムでどんどんワークショップの記録が可視化されていく様に圧倒されました。



また、紙で配布するRTDとは別に、神戸芸術工科大学の曽和先生らのグループによって、映像として残すという、「リアルタイムビデオ(RTV)」も平行して行われていました。
http://openspiral.jp/archives/754

RTVの方も、まさにリアルタイムで記録と編集が行われていきます。下の写真は編集作業がワークショップ中に行われている様子です。本当にスゴい技術でした。

RTVの制作物などは、下記のinfoguildサイトで紹介されています。
http://www.infoguild.jp/infoGuild/home.html




私たちMMが提供予定のモチベーションをアップさせる教育サービスは、モチベーションの「①発見」と「②維持」の観点から構成されています。

ワークショップがモチベーションの①発見に有効だとすると、②維持を助けるのが、今回紹介したリアルタイムドキュメンテーション(RTD)やリアルタイムビデオ(RTV)だと考えています。

①発見と②維持の両方を行ってこそ、真に効果のある教育サービスが提供出来ると考えています。
ワークショップ後の、そのワークショップで学んだことの振り返り、おそらく②維持に関係している部分のサポートは、まだまだ課題のある分野だと思われます。そのような課題に対して、今後RTDやRTVの取り組みが広範に活用されることを願っています。


RTD等々力さんやRTV曽和先生の話を聞いて、「振り返りが大事」ということを学んだので、MMパートナーたちが予感研究所3で学んだことをしっかり振り返ってから会場を後にしました。笑



横田幸信

2010年5月8日土曜日

石塚忠宏 「未来を描いて響き合う仲間づくり」

未来に向かって、これやれるっ!と思える仲間との日常。

はじめまして、Motivation Makerでは外部ネットワーク、コンテンツづくりを並行して担当している石塚忠宏です。3月からBSテレビ局編成部プロデューサーとして3時間生中継の新番組を立ち上げ、また東京大学大学院情報学環教育部3年目として社会人学生として、大学生、大学院生と一緒にプロジェクトを起こしています。現在のテレビメディア状況を仕事から、学びの環境の変化は東京大学に身を置いて感じている日々。そんな時代にこそ、新たな未来に向かって一緒に「これやれるっ!」と思える出会いが貯まってきていた。好奇心の赴くままに2008年からの2年間は大学生より寝る間を惜しんで大学ライフを楽しんでいたのかもしれない。外部ネットワークでは、共感いただき、響き合える人を即座につなぐのが私の何よりも喜び!それはお互いのモチベーションのエネルギーで胸が熱くなるから。人の可能性を本気で信じること。動きながら考えることが日常を抜本的に変える一足となっていく。

多様な人を伝えたくなるパワーがある、テレビ番組制作。

多様な世界で活躍する人の瞳は輝いていた。そんな出会いに恵まれたのは、これまでテレビ制作会社で夜昼関係なく人に接してきたこれた経験から。主に制作してきた番組は「愛の貧乏脱出大作戦」「TVチャンピオン」「ぶらり途中下車の旅」。修業人が意欲的に変貌する状況、趣味をサバイバル化することで個人が燃える姿、日常使われている沿線の駅を早朝から晩まで歩いて、町を賑わす方たちに話しかけてみることで、日本に生きる多様な人々に出会ってきた。その現場に赴き日々対話する過程は毎日ワクワクする日々だった。かれこれ番組化した数は今数えてみると年間120件を超えている。テレビ番組の制作は人と関わりながらより多くの人に伝えるメディアのひとつである。自分とは異なる環境で懸命に生きる人の姿を記録していきたい。放送された番組によって、更に多くの方に伝えることができ、出演いただいた本人はこう言った。「この番組の反響にただただ驚きました。自分の仕事をまさかここまで取り上げてくださって…いしづかさんと出会えてホントによかった!!」。そういったテレビ番組を通じた出会いが今でも自分を支えている。しかし、好きな仕事場を離れてこれからの未来を構想してみたかった。既存のマスメディアの現場の変化と共にこれからの世の中を引っ張るのは未来のこどもたち。映像発信者側となりうる複合的なデジタルメディアの世界も遊んでしまう感性が社会を根底から変えるのかもしれない。

アメリカの若き起業家たちの志に涙した

また、私の人生のモチベーションを変えた出来事がある。1998年の9月に日本が金融不況下で就職氷河期に突入する頃だ。そんな時にBS世界のドキュメンタリー「アメリカの若き起業家たち~MIT・学生ビジネスコンテスト~」を偶然見た。この番組では、アメリカの大学、マサチューセッツ工科大学ビジネスコンテストが舞台。当時のIT産業、ハイテク技術の起業家を育てるための講座・コンペというユニークな制度を整え、巨大なハイテク産業(IT産業)を誕生させていく過程を追っていた。ベンチャーキャピタリスト、インキュベーター、大学生起業家の三者が社会を根底から変えていくためにつんのめる程に燃えている目の輝きが時代を乗り越えようとするパワーに満ちていた。海を越えた大陸の海外大学生のモチベーションと具現化への実行に思わず涙が流れた。あれから10年の月日がたち、今の日本は、ICT産業にパラダイムシフトが起こり、テレビメディア状況は激変している。しかし、それを逆手に考えて大チャンスと捉えようとする大学生、大学院生を探し、大学発のイノベーションを巻き起こしたい!と一念発起。2008月8日東京大学院情報学環教育部に入学した。

学びあう新たな産官学連携のグランドデザインに情熱が宿っている

志をもって輝く大学生たちの瞳がどこに向かっているのだろうか、そこでプロジェクトで動く産学連携講座も同時並行しながら受講した。『東大アントレプレナー道場』『東大エッジキャピタル・2008サマーアソシエイト』『東大キャラビズ講座』『スイッチオンプロジェクト』(一期生)『東大i.school』(2009年度1、2、3回連続受講生)そこで私は大学生、大学院生から、講座に集うさまざまな世代と語り、その本人ごとの内面的な気持ちを含め今を生きる最高学府学生の群像が見えてきた。東京大学以外にも2007年から学びの場と産学連携イノベーションをテーマに外部でのシンポジウムも月に34度は足を運んでいたものだった。この3年間は立ち話から意気投合して社会人経験での失敗や忘れられない成長につながった経験の話を出会った方と共有し、何かできないものかとお互い思っていた。世代を超えて学びあうプロジェクトが学校には必要だと思う。そんな時に、ある早朝に東大i.schoolの掲示板を見た。これだ!と直観し、英語が下手くそでも、人間中心発想のイノベーションという海外、世界を見据えた理念に共鳴した。東大i.schoolには1回目、2回目、3回目と連続受講の参加をさせていただき、深い感謝の気持ちがある。「受講して自分だけ満足している場合ではない、世の中の社会問題に目を閉ざすのではなく、あの10年前のアメリカの若き起業家たちのように、根底から社会を変えたい」そう、志が今まさに求められているからこそ、東大i.schoolが生まれ出たと勝手ながら想っている。3回目の「社会的企業づくり」をテーマに偶然出会った仲間と2009年の1225日のクリスマスにメンバーが再び集まった。新たな船出となるプレゼン発表の場と懇親会によって、Motivation Makerを発想したみんなのモチベーションを改めて確認した。

「未来のかっくいい!おとな」の将来の為にモチベーションに火を灯す

まだまだこれからの事業であり、私の自己紹介はともすれば、ここからまた新たに築かれるのかもしれない。過去に縛られることなく、今を必死に生きる同世代から未来のおとなと一緒に未来を描こうと思う。そんなモチベーションに一緒に火を灯そうと声を掛けて動いて加わったのが、風間さん、等々力さん。とくに関連もなさそうな複数のアイデアやコンセプトを並列させることによって新たに優れたものを生み出す人、さまざまな背景をもった人、議論が巻き起こる空間のプロジェクトがMotivation Makerである。「未来のかっくいい!おとな」は発想をじゆうに。

夏は暑く、冬は寒い山形に生まれ育って、今がある。

母の日の電話で何を伝えようか

多彩なプロジェクトを仲間と進め、得意になれる畑を一緒にこれからも耕そう。未来の種を芽生えさせる楽しさを。そして、あなたを支えてくれた家族の姿を決して忘れてはならない。明日は母の日であり、自分を生んでくれ、支えてくれたことに感謝をどう伝えてみようかと思います。そして、これからみなさまと出会える機会を本当に楽しみにしてます!

2010年5月6日木曜日

等々力心太朗:「Motivation Makerと私の関わり」

はじめまして、
Motivation Maker パートナーの等々力心太朗です。

このグループで一番の新参者ですので、みなさんに私のことを知ってもらうために簡単に自己紹介をします。

1987年1月3日生まれの23歳です。
現在は千葉工業大学大学院でデザインを学んでおります。
研究は「リアルタイムドキュメンテーション(RTD)」をテーマに進めています。

■RTDとは
ワークショップなどのイベントの場で、その場の出来事をその場で視覚化することを目指したメディアです。
私は、主に新聞を用いて出来事を視覚化しています。

出来事は、放っておくと蒸発して消えてしまいます。
誰かが残そうとしなければ出来事は残りません。
また、ワークショップは何をつくったかより、何をやったのかが重要な要素です。
自分が何をどのようなプロセスで経験したのかを参加者にフィードバックすることにより、参加者は自分たちの経験振り返り、そこから知識を得ることができます。
そしてそのフィードバックのスピードは早ければ早いほど学びの効果は高まるのではないかと考えています。

そこで、私は参加者にその場の出来事をまとめた新聞をワークショップ終了時に配布し、参加者の振り返りを促しています。

また、その場にいなかった人へも出来事を伝えることで、次の活動には自分も参加してみたいというモチベーションを生み出すことができるでしょう。

RTDは、私がMotivation Makerに参加させていただくきっかけであり、私がお役に立てる部分でもあります。

■良くも悪くも信州人
私は、大学進学で千葉に引っ越すまでの18年間、長野県で育ってきました。
長野は厳しい寒さと周りを8県に囲まれているというお国柄か、長野県民は「頑固で我慢強い」という特性があると言われています。
私は、よく言えば我慢強く、悪く言えば意地っ張りな人間です。
良くも悪くも長野県民らしい長野県民です。

■私にとっての祖父という存在
私が小学校くらいの時まで思い出のほとんどは、祖父とのものでした。
そのころ父は仕事が忙しく、休日も家にいないことがほとんどでした。
そのため、私はキャッチボールや釣りなど、普通は父親との思い出になるであろうことを祖父とやってきました。
そんな祖父も昨年この世を去りました。
大学に入り、私が千葉に住むようになってからは1年に数回しか会うことができなくなり、今でも祖父と過ごす時間が少なくなったことを後悔しています。
Motivation Makerでの活動と私の幼少期の経験が直接結びついてはいるかはわかりませんが、はじめてMotivation Makerの説明を受けた時、祖父の顔が浮かんだのは何かあるのかもしれないと密かに思っています。

■デザインのきっかけ
私は大学・大学院でデザインを学んできましたが、高校まではデザインとは無縁で、興味もありませんでした。
しかし、私にデザインを志すきっかけを与えてくれた女性がいました。
その人は、理学療法士を目指して専門学校への進学を決めていました。
私はその人に何かしてあげたい、その人の役に立つことがしたいと思い、車いすを作ろうと決心しました(今でもなぜ車いすだったのかはよくわかりませんが…)
そこで、人間工学やユニバーサルデザインを学ぶために現在の学校に進学をしました。
大学に入り、3年まではユニバーサルデザインを学び、実際に車いすのデザイン、設計を行ったりもしていました。
しかし、大学4年のとき人生の転機が訪れました。
ある先生との出会いでした。
その先生と出会い、RTDと出会い今の自分、そしてMotivation Makerとの関わりがあります。
こうして振り返ってみると、本当に人生は縁だと感じます。

■最後に
Motivation Makerの活動は、私たちの子供に直接関わることです。
私は、自分の子供にこう育ってほしい、こういう教育の機会を与えたいといった思いを実現できればと思っています。

未熟者ではありますが、よろしくお願いします!

2010年5月3日月曜日

パク へジン:「無限な可能性、みんなが持っている」

はじめまして。

Motivation Maker パートナーの朴慧珍(パク ヘジン)です。

今回、小さい頃の自分について簡単な紹介と、子供の教育におけるMotivationの大事さを感じた経験についてシェアしたいと思います。まだ内容の翻訳が出来ていないことは、本当に申し訳ありません。なるべく早めに翻訳して、アップロードするようにします。



[子供の時]

私は1986年4月26日、韓国の梁山(ヤンサン)というやや小い都市で生まれて、約21年を韓国で育ちました。小学生から高校生までの学生時代は釜山(プサン)で、その後大学の生活は大田という都市でしながら、それなりに環境の変化を経験して来ました。しかし、まだ韓国で韓国人として韓国語を話すことを、当たり前に思っていた小さな井戸の中の蛙でした。


小さい頃から、自分のすべきことは一生懸命に、完璧にしようとする学生だと良く言われました。 このような姿勢が身についた理由は、多分子供のときから常に親に「家は豊かではない環境だけど、何の事でも努力をすれば、自分がやりたいことは出来るよ」と教えられながら育ちてきたからだと思います。とはいえ、私はあまりにも勉強が好きな子供ではなかったため、よくなぜ勉強をしなければならないか分からなくなったり、めんどうくさいと思ったりしました。そのような時、自分なりに動機付けのために見付けた方法は、キュリー夫人の伝記とSeo Jin-gyu(ソ、ジンギュ)という人の自伝を読むことでした。二人とも貧しい環境や女性に対する差別にも関わらず、自分の夢のために様々な御難を乗り越え、頑張った人たちでした。私にとってその二人の話は、自分も頑張れば何でもできるという希望と、自分がどれほど甘く考えているか気付かせてくれるmotivationの原動力のようなものでした。もちろん、その時の私はmotivationが何か知りませんでしたが、そのような感覚の重要さは何となく分かっていたと思います。


[Motivationの大事さを実感した経験]


大学1年生、夏休みのことです。休みの間に、自家の近くにある福祉施設で、2ヶ月間中学生6人に無料で数学を教えたことがあります。その生徒たちの多くは、1人親または祖父母と住みながら政府からの生活保護金で生活するなど、全般的に家庭の環境が安定していない状況でした。そのため、生徒たちはもはや環境による制約に慣れてしまい、勉強に対するモチベーションが低く、更に回りにアドバイスをしてくれる人もいなかったため、どうすれば良いか全く分からない状況でした。中学1年としての学習能力も足りなく、授業を始めた頃は小学校4年・5年生も答える分数の計算ができませんでした。しかし、一番問題であったことは自分たちはもうダメだと考えているその心でした。


その生徒たちに、君たちも十分にできるということを分かってもらいたいと思いました。


그런 아이들에게 너희들도 할 수 있다는 것을 알려주고 싶었습니다. 아이들이 이해할 때까지 설명을 해주고, 가끔씩은 서로 간에 경쟁도 붙여가면서 다독이고 칭찬하며 2달동안 한 주에 6시간에서 8시간 정도 아이들에게 수학을 가르쳤습니다. 수업 중에 아이들 집중이 떨어지면, 대학생활 이야기를 들려주고 가끔 저의 학창시절 이야기도 들려주었습니다. 그러자, 놀라운 변화가 생겼습니다. 2달만에 아이들의 의욕도 실력도 쑥쑥 늘어난 것입니다.



저에게 수업을 부탁한 복지사님도 아이들의 변화에 놀라워 했습니다. 그러면서 하신 말씀이, 이제까지 대학생 언니 오빠를 만나본 적도 없고 공부하고 싶어도 어떻게 해야할지 몰랐던 아이들에게 있어 2달간의 수업은, 저라는 새로운 사람을 만나고 새로운 경험을 하는 기회가 된 것 같다고, 이 기회가 아이들의 의욕향상에 큰 도움이 되었다고 하셨습니다.



사회복지사님은 다음 방학에도 수업을 부탁하셨지만, 저는 학업이 바쁘다는 핑계로 그 후로는 가지 못했습니다. 지금 생각하면 너무나도 아이들에게 미안한 일이 아닐 수 없습니다. 하지만 그 때의 경험을 통해 제가 느낀 것은 아이들은 누구나 큰 가능성을 가지고 있고 배우고 싶어한다는 것입니다. 단지 환경적인 영향으로 어떻게 해야할지 모르는 아이들이 있고, 대개 그런 아이들은 가정환경적으로 안정되어 있지 않은 경우가 많다는 것.

그런 아이들에게 새로운 만남의 기회를 제공하고, 너도 할 수 있다고, 여기 이렇게 많은 사람들이 너희들에게 큰 기대를 가지고 있다고 말해준다면, 아이들은 반드시 그 관심에 더 큰 빛으로 보답할 것이라고 생각합니다. 저는 앞으로 계획하고 있는 MM의 활동과 아이들의 만남이, 아이들이 스스로 빛을 낼 수 있는 계기가 되기를 소망합니다.



[앞으로 MM에서]


사회인, 대학생, 하는 일도 관심이 있는 분야도 각양각색인 무지개 빛의 알록달록한 MM속에서 함께 일할 수 있다는 것 자체가 저에게는 이미 큰 자극이고 값진 경험이 되고 있습니다. 저마다 다른 색을 가진 사람들이지만, MM의 의의와 활동에 공감하고 뜻을 함께 하고자 하는 마음은 다들 하나인 만큼, 앞으로 함께 잘 해나갔으면 합니다.



では、これからよろしくお願いします。