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2015年8月2日日曜日

2015年度上期第3回「知識をつくる研究者体験」担当:横田幸信氏(東京大学i.schoolディレクター)

今年も夏がやってきた!
 2015年度上期のMMワークショップ(以下WS)の第3回目。蝉の鳴き声が響き渡る東京大学本郷キャンパスにて、夏真っ盛りでWS日和です。夏休みの自由研究がよく宿題に出ますが、今回のWSのテーマは「研究者体験」です。研究とは?研究者とは?を知る一日です。




研究者の仕事って?

 本日のモチベーション・リーダーは、東京大学i.school(アイスクール)でディレクターをされている横田幸信さんです。子どもの頃の夏休みは運動をすることが好きだったそうで、あまり勉強は得意ではなかったとのことです。
 今日のワークショップでは、「知識をつくる」という研究者の仕事を体験してもらいます。今までの知識を勉強し学ぶだけではなく、どうやって新しい知識をつくり出していくのか。そのコツを橋をつくる作業から学んでいこうということです。





 橋をつくるための材料は、「スパゲッティー」と「凧糸」、「テープ」です。スパゲッティーは20本、凧糸は2m、テープは一巻きをしようすることが出来ます。時間は45分しかありません。

 2人1組のチームで、まずはどのような橋をつくるのか設計図をつくってもらい、その後で橋の作成にうつりました。


良い点と悪い点を振り返る
 橋作り第一回目の記録は、子供グループでは、56.5cmがトップでした。そしてトップは、意外にも最も低学年のチームがとりました。手を動かしながら試行錯誤を重ねていたのが特徴的でしたね。
 計測の後は、自分のチームや他のチームで良かった点や悪かった点を振り返りました。根元になるスパゲッティーをテープで補強したり、糸で机からつりあげたり、根元を扇形にしてバランスをとったりしたチームの工夫を皆で学びとりました。



もう一度橋をつくる!
 第一回目からの学びを活かす第二回目の作成があります。作成を開始する前に、釣り竿や吊り橋型の橋など参考になりそうな構造を学びました。各チームはまた材料を得て、45分間の作成タイムにうつります。各チームの橋の構造は一回目よりもより美しい造形になっていました。



知識をつくりだすために。
 これでワークショップは終了です。本日、スパゲッティーの橋作りを通じて、横田さんが伝えたかったことは、以下の4つです。学校の勉強も楽しいですが、自分で新しい知識を生す楽しさも味わってもらえたのではないでしょうか。
1.答えがないものにも、まず自分なりの考えをもち、大切にする。自分の考えと同じくらい、他の人の考えも大切にする
2.失敗をおそれずに試してみる
3.自分や他の人の成功と失敗から学び、どんどんパワーアップ出来る
4.勉強するだけではなく、自分で知識をつくりだしていける




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