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2011年6月20日月曜日

総合学習×モチベーション~新しい教育支援の形~

こんにちはMotivation Maker(MM)の風間正利です。

5月28日(土)に東洋大学白山キャンパスにて,Learning for All(LfA)様にワークショップ(WS)を提供しました。

今回は,LfA様が子どもたちに行っている総合学習の中に,MMが実践している
「『モチあげ』要素を組み込むためにはどのようにしたら良いのか」
をお伝えするために開催されました。

今回のコラボレーションは,
「MMが大切にしているモチベーションを,将来のリーダー育成を目的に活動しているLfAが,学習の知識と方法とともに子どもたちに伝えていく」
といったそれぞれの強みを共有し合う新しい教育支援の形だと思っています。
(参考:過去ブログ




今回のメインプログラムは次のような形です。WSは全2回となっています。

・自分達の「モチあげ」体験の書き出し
・「モチあげ」体験の整理,みんなでグルーピング
・グループに「キャッチー」な名前付け
・総合学習のテーマ決め=自分たちが気に入ったグループの選択←今回のゴール
・そのグループの要素を取り入れた総合学習の設計←宿題
・宿題で作ってきた総合学習案のブラッシュアップ←次回WS


また,今回のメインファシリテーターは沼田さん。
「仕事は奪うもの!!」とアクティブな活動がMMに新しい風を吹き込んでくれています!!




それでは,今回のWSの内容を少し細かく見ていきますね!!


・自分達の「モチあげ」体験の書き出し
まず,いきなり,「モチあげ」って何だろう??と思われた方も多いと思うので,説明しますね。
MMでは,モチベーションを生み出し(モチあげ),それをしっかりと維持すること(モチモチ)が大切だと考えています。


そのため,

モチベーションの発現を「モチあげ」
モチベーションの維持を「モチモチ」

と命名し,2つの要素を意識して使い分けています。
(詳しくはアニュアルレポートのP9をご覧下さい)


ちなみに,「モチモチ」は粘り強くモチベーションを維持していくといったように,粘りけのある「お餅」からきています。また,「維『持』」の持の字から来ています。
最近,モチモチの説明をするととても受けが良いです(笑)!!


そこで,今回は,「モチあげ」に着目し,WSの中にモチあげ要素を組み込むためにはどのようにしたら良いのかをお伝えしました。


まず,手順としては,最初に10分間で10個のモチベーションが上がった「モチあげ」体験をポストイットに書き出してもらいました。


最初は「10分で10個も書けないよ~」と言っていた参加者も気づいたら10個以上書いてくれていました。

「アルバイトで上司に怒られて,悔しかった」
「SNSで超長文の紹介文を書いてくれて嬉しかった」
「上京して一人暮らしをしたかったから大学受験を頑張った」

などなど,たくさんの体験が出てきました。



・「モチあげ」体験の整理、みんなでグルーピング
次に,書き出した「モチあげ体験」を共有し,その体験の要素がなんなのかを考えていきました。

「『サッカーの試合で失敗した』っていう体験って,『失敗したのが悔しい』からやる気が出たんだよね?それって,『リベンジ』っていう要素がもとにあるんじゃないかな?そうすると,『アルバイトで上司に怒られて,悔しかった』という体験ももとは同じじゃないかな!?」
といったように,共有した体験を議論しながら,要素が似ているものを集めていき,グループを作りました。




・グループに「キャッチー」な名前付け
・総合学習のテーマ決め=自分たちが気に入ったグループの選択

次に,それぞれのグループにキャッチーな名前を付けていきます。

キャッチーな名前を付ける理由は,よりイメージがしやすく,そこから新しい発想がしやすいからです。

例えば,「向上心」がキーになったグループがあったとします。
しかし,「向上心」といったそのままの名前よりも,「ライバルを超えてやる!!」という名前の方がイメージがしやすいですよね?

「向上心」だけでは,ライバルの存在がモチベーションの源泉なのか,自分の壁を越えることが源泉なのかがはっきりしません。
また,ライバルではなく自分の壁を越えることに重みを置く場合は,「オレを超えてやる!!」といったグループを作れば良いという発想も出てきます。


・オレを超えてやる!! 自分の壁を越えることが重要
・ライバルを超えてやる!! ライバルと競い合うことが重要

といった感じです。


本日のWSは各班がそれぞれ気に入ったグループを選ぶところまでを行いました。

ちなみにこんなグループもありました。「涙☆サプライズ」。キャッチーな名前が面白いですね。




・そのグループの要素を取り入れた総合学習の設計(宿題)
そして,次回はグループの要素を取り入れた総合学習案を作成してきてもらいます。

例えば,「オレを超えてやる!!」というグループを選んだのならば,総合学習の中に「最初と最後でテストを行い,自分のスコアが伸びているかどうかを確認する」といったちょっとした競争要素を入れてくるかも知れません。

また,「ライバルを超えてやる!!」を選んだならば,「ライバルを作ってスコアを競わせる」,「敗者復活戦のようなリベンジ要素を組み込む」といった要素を入れるかも知れません。

どんなものができあがるのか楽しみです!!


どんなグループからどんな総合学習案ができたのかなどの詳細はまたお伝えしますね!!
お付き合いありがとうございました。

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