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2011年8月12日金曜日

分解から学ぶモノづくり!~エンジニアと共同開発体験~

こんにちは。Motivation Maker(=MM)の砂子田です。

夏らしさがいっそう強まる8月6日、MM通期ワークショップ(=WS)の第4回目、「エンジニアと共同開発体験」を開催しました!

今回のモチベーションリーダーは、エンジニアとして”モノづくり”に深く関わっている榊原直人さん。
榊原さんは昨年開催した「LEDで、光のプレゼントをつくろう!」でも、エンジニアとしての経験や、モノづくり”に対する「おもしろそう」「知りたい!」「作りたい!」という熱い思いを持ってワークショップを設計して下さいました。

そして今回は「つくる」の前に、私たちの身近にあるものはどのようなものから作られているのか、中身をのぞいてみる=分解してみます。
「どんな材料があるだろう。」「どんな機能があるだろう。」「こんな不思議な形をしていたんだ。」「作った人はこんなことを考えていたんだ。」「この部分をこうしたら、新しいものが作れるんじゃないかな。」
など、身近なものの内部をのぞきこむことで、知らない世界への新たな視点を持ってほしいと思います。そして、少しだけ分解したものを利用してアイデアを考えてみてもらおうと思います。

■エンジニアの掟とは!?
ワークショップスタートにあたり、榊原教授から子どもたちへエンジニアの心得が伝えられました。
一、楽しむこと
二、あきらめないこと
三、助け合うこと
四、よく見て、よく考えること
五、テーブルの上はきれいに
プロの心得を知ったところで、いよいよ分解スタートです!

■共同開発にはチームワークが大切。そのコツとは!?
子どもたちの視線の先には本日分解するドライヤーやアイロン、掃除機や液晶テレビといった電化製品が。早く分解するものを手にしたくて待ちきれない様子です。
ですが、ものを選ぶ前にまずは同じテーブルごとに○○研究所、○○工房といった名前を考えてもらいます。チームで助け合って進めていくためにも名前は重要なよう。
「チームクラッシュ」「分解カンパニー」「あいあまそ工房」といったユニークな名前がつけられました。

■いよいよ分解スタート!
チーム名も決まったところで、それぞれが思い思いの家電を手にし分解するものについて考えてみます。「どんな時にそれを使っているのかな?」「誰と使っているのかな?」「他に使い方はないかな?」と想像し、グループ内で自分の考えを共有したところでいよいよ分解スタートです。
そして今日はなんと!親御さんに新聞記者になってもらいます。
毎回、ワークショップ後にMotivation Makerのメンバーが作成して子どもたちに配布している即日発行新聞、RTP(Real Time Paper)を子どもたちの親御さんに作成してもらいます。自分の子どもではなく、他の子どもの様子を写真や文章で記録してゆきます。

■蓋をあけたら不思議の世界
「よーし!」と意気込んで、ドライバーなどの工具を使い分解をスタートしましたが…これがなかなか開かない!私たちの日常生活の中に溶け込む製品ならではの特長のひとつ、「頑丈」をクリアすべくチーム内で助け合って分解してゆきます。
「できないー!」と言いながらもその手はしっかり動かし、必死に進めてゆきます。
分解も中盤にさしかかり、この段階までくると子どもたち一人ひとりの個性が分解にも表れてきます。手回し発電機を分解し、小さな抵抗を一つひとつ分解して綺麗に並べる子もいれば、「まだ分解できるところがあるのでは?」と黒電話をとことん分解する子もいました。
■分解したもので何か新しいものを作ってみよう!
分解も終わり、次は分解したものから何か作ってみます。円形の発砲スチロールや段ボール、画用紙や色紙などを切ったり貼ったりしながら創作します。
「どう組み合わせたら面白いかな」「何に使おうかな」と考えながら作る子もいれば、頭の中で
とひらめき、黙々と作業する子も。みんなの顔は真剣そのものです。
とひらめき、黙々と作業する子も。みんなの顔は真剣そのものです。

■なにができたかな?
いよいよ新しいものもできあがり、自分はどんなものを分解したか、どこが難しくて、どこがおもしろかったか、そして何を作ったのかをみんなの前で発表です。
ここでとても嬉しいことが!
今までの4回の通期ワークショップを通じて一度も全体発表をできなかった内気な子が、自分の考えをみんなに伝えてくれたのです。親御さんにとっても、Motivation Makerのメンバーにとってもとても嬉しいことです。半年6回でワンセット(1回単位のスポット参加も可能)の通期ワークショップならではの子どもの変化をじっくり観察できるというのが生きているなと感じました。
湯沸しポットを分解して、オブジェを作った子、CDプレイヤーを部品ひとつ残さず分解して水中探査機を作った子、メトロノームとマイクを分解してふたつを組み合わせ、新たなマイクを作った子と様々なものが出来上がりました。

■まとめ
今回のワークショップではものを分解することを通じて、「つくる」とはどういうことかを学びました。
次回のワークショップはMotivation Maker通期ワークショップの5回目で、今回の分解の次のステップとして「つくる」を体験します。
次回ワークショップは8月20日(土)です。
参加して下さったみなさま、本当にお疲れ様でした。
ではまた次回お会いしましょう。





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