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2014年12月9日火曜日

「すてきな言葉をつくるコピーライター体験」、担当:藤田卓也氏(電通勤務、コピーライター)





オープニング:「コピーライター」の仕事?

2014年度下期のMM通期ワークショップ(以下、WS)の第1回目は、藤田卓也さん(電通勤務、コピーライター)を今日のモチベーション・リーダーとしてお招きして、11/30(日)に東京大学本郷キャンパスにて開催されました。

妖怪ウォッチのCM、マクドナルドのCM、皆さんが必ず一度は見たことのある、広告の中には「キャッチコピー」が隠れています。そんなキャッチコピーを考える仕事、その人を「コピーライター」と呼びます。ワークショップを通じて、そんなコピーライターの仕事を体験しました。



バナナのいいところを探す

キャッチコピーを考えるには、その対象のいいところを発見するのが大切とのことです。しかも、「他の人がなかなか気づかないような視点で、いいところを見つけるのがプロ」と、藤田さん。まずは各テーブルにバナナが配られました。実際にバナナに触れながら、さらに、食べる人も現れながら、チームでバナナのいいところを付箋紙に書き出していきます。「すべすべしている」「バナナボートもある!」「売っているものには種がない」などが発表されました。最もたくさんいいところを書き出したチームはなんと、69個も発見しました。







贈る人のことを知る

次は、バナナ以外の果物も、各チームに配られました。みかんとりんご、ぶどう、レモンです。それぞれのチームは、自分たちが選んだ果物のいいところを考えていきます。また、この果物を、チームの中にいるMMスタッフにお勧めするとしたら、どのようなキャッチコピーですすめるといいのでしょう。みかんを買ってもらうには、どうおすすめしますか?MMスタッフの出身地や興味、好きなにおいなど、どんどんインタビューして、お兄さん、お姉さんのことを知っていきます。贈るものである果物のことだけではなく、贈る人が普段どういう生活をしているのか、どういう人なのか、それを理解するのが、よいキャッチコピーをつくるコツだそうです。




インタビューでわかったことは ?

レモンチームで、「なるべく節約したい」というMM村越さん。そんな村越さんにおすすめしたい言葉「レモンの皮をつかって発電してみたら?!」とのことです。バナナチームで、「朝ごはんを抜いている」と「パーティが好き」というMM新さんには、「パーティーでチョコバナナを!」という言葉でバナナをすすめたいそうです。藤田さん、「コピーライターは、贈る相手のことを具体的に想像しながら、言葉を考えます。」という技を紹介してもらいました。 何かを贈る場合には、その物の良さも大切ですが、贈る相手のことも充分に考えて、言葉を伝えることが大切なんですね。




魅力的な果物ポスターをつくるには?

各チームが担当する果物、バナナとみかん、りんご、ぶどう、レモン、それぞれでポスターをつくってもらいます。藤田さんから伝えられた、よいポスターを作るコツは3つあります。1.伝えたい相手をイメージしよう、2.言葉を考えよう、そして3.絵をつけてみよう、ということです。それぞれのチームには、雑誌や折り紙、カラーペン、画用紙などの材料が配られ、完成したポスターを全員が会場の前に出て発表を行いました。どのポスターも力作ぞろいでした。「レモンは電気を生む!」や「りんごパラダイス!」、「美肌の種無しピオーネ」、「友達がおいしいと言っているみかん 」、「パーティでもバナナ!」などがコピーや絵で表現されていました。







藤田さんが今日伝えたかったことは?

皆さんの発表が終わり、藤田さんからの最後のメッセージが伝えられました。 1.よく知っているものでも、知らないことはいっぱい隠れている!自由な目で世界をみてみよう。2.コピーライターはどんなものにも言葉を見つけていく。好きなことも嫌いなことも全部仕事につながっていく。3.言葉は、人を動かしたり、傷つけたりもする。人の気持ちをよく考えてみよう。





最後に、


今日は、コピーライターという仕事は、ただ言葉をつくるのではなく、対象の良いところを探したり、贈る人のことをたくさん知ったり、つくるよりも「見つける」ということが大切ということを学びました。普段から、いろいろなものの良い面を見つけたり、相手のことを考えたりする習慣を持ちたいですね。

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