12/28(日)、秋晴れの日に、東京大学本郷キャンパスにて、教育格差の是正に取り組む組織が集まり、課題理解のためのワークショップを行いました。
特定の事業を営む時に、「経済的価値」と「社会的価値」のどちらに重きをおいて事業遂行するかというのは、それぞれの組織や経営者によって異なっていて当然です。MMの場合は、社会的問題を解くことを目的として存在している組織であり、当然「社会的価値」に重きを置いています。加えて、その社会的価値を持続的に創出すべく、経済的価値も出していくことも大切です。
社会的価値の創出を第一に置く組織の場合は、より効果的にその価値創出を実現すべく、時に同様の社会的問題に挑む他組織との協業も有効と考えています。経済的価値を第一とする場合は、まずそのようなことはしないでしょうが。
教育格差に着目している組織は、Motivation Makerのみならず、日本にもいくつか存在します。
各組織で、解決策やビジネスモデルなどを議論する前に、そもそも現在存在する社会問題自体を、社会システムや経済構造、市場環境、教育環境など、一般的に共有している環境情報を正しく認識して、構造的に問題を理解し設定してはどうかと思うようになりました。
それが、今回のワークショップを開催するようになった背景です。
「問題構造の共通認識を持とう!!!」
東大安田講堂前の銀杏並木が、本当にきれいな週末でした。
【参加者】
Lerning For All、ETIC.リサーチプロジェトチーム、Motivation Maker(幹事役)
合計15名程度
【ゴール】
①各取組みの事業ドメイン・内容の相互理解
②「教育格差問題」に関する、事実情報及び分析・検討に基づく問題構造及び解決策仮説の認識共有
【背景】
社会問題解決を事業遂行の第一目的に置く場合、10/30(土)ETIC.リサーチプロジェクト発表会にて川北秀人氏がプレゼンした通り、『事業内容をデザインする前に、どのように社会を変えるかをデザインする』ことが重要である。
現在、「教育格差の是正」に関連した活動を行っている組織やPJTが複数存在する。「解決策」としての事業内容については個々の組織やPJTにおいて設計と遂行がなされているが、その前提となる「問題構造」については、共通したものが事実に近い仮説として本質的に存在するはずである。
ETIC.においてLFA及びリサーチチームが実施した当該社会問題周辺に関する、公開情報/インタビュー情報等のファクト情報が発表された。また、当該問題について、東京大学i.schoolのワークショップを通じて、東京大学知の構造化センターが持つ知見を活用した、分析と検討が行われている。
それらファクト情報及び分析・検討結果の共有と議論を通じて、各組織の志向性や強みを考慮した事業設計が可能となり、当該社会問題の根本的な解決に向けた効率的な社会全体の動きをデザインすることを希求する。
【アジェンダ】
・本日のゴールイメージと内容の確認(10min程度)
・MM活動内容紹介(20min程度)
・LFAさん活動内容紹介(20min程度)
・ETIC.さんリサーチ結果共有(20min程度)
・リサーチ結果を基にして、ワークショップ (110min程度)
-i.schoolやMMが得意とする「デザイン思考」ワークショップ
まずは、それぞれの組織から、活動内容紹介をしてもらいました。
そして、MMプロデュースのワークショップ開始!
ワークショップ設計とファシリテーターはMM山田聰さん。
まずは、チーム分け。「文系」と「理系」、「体育会系」で分かれます。
自己認識で自分がどこに属するか聞いてみると、「体育会系」が最も多かったです!笑
さらに、各所属組織をバランスよくバラバラにして、「グー」、「チョキ」、「パー」に分かれました。下の写真は、LFA松田悠介さんやMM岩田拓真さんやMM遠藤友里恵さんが所属した、「パー」チーム。ちなみに、自己認識は、松田さん体育会系、岩田さん理系、そして遠藤さん体育会系でした。LFAさんは全体的に体育会系が多かったような。笑
今回のワークショップは、東京大学i.schoolが提唱する、以下のフレームで「理解」に焦点が当てられました。
ETIC.リサーチチームが収集した統計データやインタビュー結果を事実として捉え、それを構造的に表現して、今後各組織が「課題設定」を適切に出来ているか、再確認する際の助けとする試みでした。
そして、最後は、名刺の裏に教育格差にまつわる問題を構造的に整理して、プレゼン!!!
ちなみに、私(MM横田幸信)やMM風間正利さん、MM天野彬さんのチームの発表は下の写真の絵を使いました。ファシリテーターの山田さんからは、「名刺の裏にまとめて下さいね!」との指令が出ていたにも関わらず。苦笑
各チームプレゼンの後には、ファシリテーター山田さんから、本日のワークショップのコンセプトやその内容について解説も頂きました!山田さんありがとうございました!!
本日は、事実に基づき問題構造を考えてみました。
この試みで大切なこと、自分達に対して、投げかけたかった質問は、以下のことです。
「現在の取組み(=解決策)が、本当に当該社会問題を解くツボをついているのか???」
おそらくは、その問いに対して、自信をもって「はい!!!!!」と言えるようになって初めて、社会に対して価値を適切に提供出来ますし、組織としてのモチベーションも継続していくのでしょう。
LFAとETIC.リサーチームの皆さん、ご参加いただきありがとうございました!!
MMは、これまでも、これからも、問題と解決策の繋がりを常に考え、皆さんと協力してこの問題に挑み続けたいと思います!
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