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2011年7月18日月曜日

食事に不可欠な調味料は、「愛」!?

こんにちは、Motivation Makerの大軒です。
早くも夏の日差しが肌に刺さる7月10日、東京農業大学にてMotivation Maker(=MM)の通期ワークショップ(=WS)の3回目、「我が家の定番メニューをつくる!」を開催しました。
この日は皆でお昼ご飯を作るため、いつもより早い朝の9時半に経堂駅に集合。
「いつもおうちでスクランブルエッグを作っているよ」「今日はお父さんが料理をするんだね!」と子ども達は既にどきどきわくわく。
厳しい暑さの中、みんなで向かった先は、東京農業大学構内にある大きな調理室でした。


○ 栄養食品だけでは生きていけない理由 - 「愛」がないから?!
前回モチベーションリーダー(子どもの中に眠るモチベーションをきゅっと刺激する、その道の専門家)を務めた横田さんからの振り返りセッションでスタートした今回のWS。
前回は不思議なこと、わからないことに素直に向き合う大切さを学びましたね。
代わって、今回のWSのテーマは「我が家の定番メニューをつくる!」。
料理が苦手という横田さん、今回のモチベーションリーダーである砂子田さん(後述)にバトンタッチをする前に、一つの不思議を教えてくれました。
「『カロリーメ○ト』とか『ウィダーイ○ゼリー』とか、生きるために必要な栄養素は十分に入っているはずなのに、それだけでは生きていける気がしないのはなんでだろう?」
横田さんが考える答えは、ずばり、「愛がないから」。
果たしてそうなのでしょうか?

○ ここで特別ゲストが登場!「食品をつくるプロ」「料理を紹介するプロ」
今回は特別ゲストにお越しいただきました!
「食品をつくるプロ」として味の素にお務めの池田さん、「料理を紹介するプロ」としてクックパッドにお務めの佐野さんを始めとする4名の方々に強力な助っ人としてWSを盛り上げていただいたのです。
初めて会うお兄さん、お姉さんとの新鮮な会話に子ども達も興味津々。



○ 「私の身体はお母さんのご飯が作っている」
さて、ここからが今回WSの本番です。
先ほどもご紹介したとおり、今回のモチベーションリーダーは「管理栄養士の卵」、砂子田さん(写真右)。
小さい頃から料理が好きで、お母さんのお手伝いや友達とのお料理体験を通じて、「我が家の味」について考えてきました。
高校時代に一時期体調を崩したことをきっかけに、普段の食事が自分の身体を作っていることを実感したという砂子田さんは、今回会場にもなった東京農業大学で栄養学を学んでいます。
同じレシピでも作る人によって味が違って、その人「らしさ」がいっぱい詰まっている。
繰り返し作る「定番」料理には、いつも食べて欲しい理由がある。
そんなことを考えながら、これからやってくる夏休みに向けて、子どもが家族に作ってあげられるような「我が家のお昼の"新"定番メニュー」を考え、実際に調理をするのが、今回WSの内容です。


○ 材料はくじびき?
新定番メニューを考える前に、我が家の料理の特徴を掴むところから始めるのがMM流。
予め撮影をしてきていただいた、その家らしい料理の写真3枚を見ながら、どんなところが特徴的なのか、考えてもらいました。
「どちらかというといつも甘め、子ども向けの味付けだよね」「がっつりボリューム満点!」など、親子の会話が聞こえてきます。
ペアになった他の家庭と似ているところ、違うところ、見つかりましたか?
ここで、「我が家の味って家庭によって様々だよね」「私にとって美味しいものも、あなたにとってはそうでないかもしれない」など、家庭や味覚の多様性を尊重するため、今日は「おいしくない」禁止令が出ました!
それぞれの家庭が考えて作ったものを、 その人達の気持ちになって、美味しくいただくこと。
これも食事を楽しむ大事なポイントです。
「我が家の味」のヒントを得たところで、一つ課題が出ました。
「お昼ごはんは冷蔵庫にある余りものでぱぱっと作りますよね。ですので、今日は基本の食材3つ(にんじん、ピーマン、玉ねぎ)に加え、こだわり食材1つ、くじ引き食材2つに調味料類だけを使って、調理をしてもらいます!」
このアナウンスを聞いて戸惑う家族、真っ先にこだわり食材を確保しに行く家族、くじ引きの結果で一喜一憂する子ども達など、途端に場が盛り上がってきました。
「えびと青梗菜ときゅうりの組み合わせなんて、どうやって使えばいいのだろう?」「にんじんとピーマンで、肉巻きができるんじゃない?!」などなど、早くもメニューづくりに突入です。

○ 子どもシェフ、大活躍
WSに慣れてきたのか、お腹が空いてきたのか、メニューづくりはあっという間に終わり、いよいよ各家庭による調理開始です。
普段使い慣れない包丁に少し背の高い調理台と、子ども達にとってはチャレンジがいっぱいでしたが、できるところから挑戦していました。
両手をはみ出るほど大きな大根を力いっぱい下ろす子ども、玉ねぎで眼が沁みるのを我慢しながら、少しずつ丁寧に炒める子ども、皆顔つきは真剣そのものです。
保護者の方々は、ついつい手助けしてしまいたくなるのをぐっとこらえ、見守る側に徹します。
また、今回は各テーブルをまわるゲストの方々に、メニュー作りから調理法まで、色々なアドヴァイスをいただきました。
子どもも大人も、初めて学ぶこと、体験することが沢山ありました。


○ いただきます、ごちそうさま
13時近くになり、そろそろ良い匂いが立ち込めてきたところで、今度はお膳の準備です。
同じテーブルにつく二家族分に加え、ゲストの方やテーブルのお兄さん、お姉さん(MMスタッフ)の分まで食器を並べます。
予め40人分も炊ける大きなお釜で用意してあった白いご飯をよそい、完了です。
ご飯をいただく前に大切なのは、「いただきます」と皆で揃って感謝を捧げること。
日本が誇る、素敵な習慣ですよね。
お食事中は、自分達の作った料理に対する感想で盛り上がりました。
意外なレシピでも美味しく作れた料理、お隣の家族のびっくりする調理法など、新しい発見が沢山ありましたね。
ゲストの方々は、色々なテーブルの料理を少しずつつまみ食い。
喜んでいただけたでしょうか?
いっぱい食べたら、最後は勿論「ごちそうさま」。
言われなくてもお片づけを始めた子どもがいたのですから、立派です。


○ 振り返り
今回のWSの狙いは次のようなところにありました。
①自分の家族の特徴を知る
②料理体験を通じて、食への興味が少し生まれる
③お母さん、お父さんと一緒に料理のアイデアを作り出す

普段お父さん、お母さんがする料理を自ら体験することによって、毎日のご飯に様々な想いが込められている事を実感し、今度は自分から家族に作ってみようと小さなモチベーションが生まれたら、と願っています。

やはり、食事に不可欠な調味料は、「愛」なのかもしれませんね!

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